Norway遠征記
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信じられない時間
その一番最初は… なんと GORGOROTHのKINGにーさんだった…! 血液津波のにーさんと筆談最中に、ふと後ろを通りかかった人を見遣ると… 見間違えるはずもないGorgorothにーさん1だ!全身真っ黒のカッコに長髪をキレイに整えた彼は(髪の毛少し切ったらしい)ビールを両手に店の奥から出てきたばかりの様子。 もしかしなくてもココの常連とみた。で、バッチリ目が合うも挙動不審気味に目をそらすアタシ(笑)! 『あのひとGORGOROTHのベースの人だよねー?アタシ一度話したこと有るー』 コーフン(?)しながら血液津波のにーさんに報告。デジカメに記録していた当時の写真で1349の話をすると、血液津波のにーさんはFORSTは好きだけどRAVNは好きじゃないと言ってたな。 それにしてもFROSTってどこで話聞いても悪い話ひとつきかないなー。 …そして忘れもしないあの瞬間! アタシの背中にどん、とぶつかってきた有り得ないホド背高ノッポのおじさん…! おじさんに挨拶をした血液津波のにーさんが紹介してくれました。 『彼はDESTRUCTIONのボーカル、シュミーアだよ』 『…う、ああああ(混乱)…?あのジャーマンスラッシュですとらくしょんのっ!?』 …言いながらぴょんぴょん飛び跳ね(落ち着け!)狂喜乱舞するふてきにシュミーアさんはビール持ったままその広〜〜〜〜〜〜びろとし過ぎる腕を開いてくれるのでした。 咄嗟にふてきが黄色い声と共に抱きついてしまったのは言う間でも有りません(笑)。 だってホントにこのヒトってモンブランのように巨大でにこやかで、そーさせるナニかがあるんだよー! |
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アタシが著名人に出会い、サルのように浮かれ踊るサマは血液津波のにーさんには実に愉快な様子に感じられるようです。彼は気を良くして、ヨコを通りかかったガタイのいい黒髪のオジサンを捕まえました。そしてアタシに紹介したんです…! 『彼はIMMORTALのアバスだよ』 『…ひ、ええええええっ(錯乱)!うそー!本当にー!』 すっごいシツレーな事を喚いていますが、日本語だから判るワケ無いです。 捕まったおじさんはにこーっと人の良い微笑みをうかべ…瞬時にふてきのアタマのなかに浮かんでいたのは…
…でした。ちがうちがう、抱いていたイメージとはじぇんじぇん違う! 突然の思いもよらぬ出来事に、ふてきは彼等に背を向け、壁に片手をつくと1、2、3と数えて(すっげー皆さんに笑われたが)から振り向き、アバスのおじさんに挨拶しました。 『いいいい(落ち着け自分)いんもーらるって、日本のブラックメタルリスナーの間ではそれはもう有名で!きっと彼等で知らない者はいないほど有名です!』 『おおー(大袈裟に/笑)それは嬉しい、あなたに会えて嬉しいです』 アバスのおじさんは、うやうやしくアタシの手をとるとキスしてくれた! 周囲の皆さんに冷やかされたが…別にそれほどものでも…あるのか?。 |
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ピーちゃんは天然ボケだった
更に気を良くした血液津波の兄さんは、アタシをカウンターに残してライヴハウスへの階段を降りて行きました。 そして一緒に連れ戻ってきたのは…説明しなくても一目瞭然だった! 『彼はMORBID ANGELのピート・サンドヴァルだよ』 『…きゃあああ(驚愕)!アナタはなんて恐い事をー!むしろアナタの方こそナニモノなの!?』 大丈夫、日本語で叫んでるから! …だって、やっぱりピーちゃんはライヴん時みたくブッチョー面。相当機嫌悪そうです。そりゃ、フツーなら絶対こーやって会えない人だもん、嬉しいよ、そりゃ嬉しいけどさ…! 『一緒に写真とってあげるからカメラかしなよー』 彼はホントにナイスガイなんですが、恐い者知らずってゆーかなんてゆーか。 ふてきはおそるおそる、それはそれは申し訳無さそうに引き気味でピート氏に近付き…あああああ恐かったよ!本当に恐かったんだアタシは!! 肩に回されたピートおじさんの腕は…い、イタかった…なんってコチコチなの…!細っこいけど、相当筋肉のカタマリなんじゃ… 結果、記録された写真はアタシの体が完全に逃げてます(苦笑 |
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恐怖に脅えつつ、ものすごい間近で彼の顔を観察して激しく気になった事が一つあります。 (ピートのおじさん…あなた、お肌のトラブル酷過ぎ…!絶対お手入れしなきゃ駄目…!!)
こんな事、あの場で口走るわけにいきませんから! で、人気者のピーちゃんはすぐにファンに囲まれるのでした。血液津波のにーさんが親し気に声をかけています。その内容はこうでした。 『アナタは明日もベルゲンにステイして、ライヴを観て行くのか?』 すると、ピーちゃんは真面目な顔でこう応えたのでした。 『すまない、俺にはノルウェイ語がわからんのだ』 『…ぶ…!』 咄嗟にふてきは後ろを向いて、込み上げてきた笑いをかみ殺しました。 『…英語で話したんだけど』 『…………』 この沈黙が愛おしい。 『いや。早朝にベルゲンを発たねばならないからな』 ふてきは某童話で地面に穴を掘って『王様の耳はロバの耳〜!』と叫んだ床屋の主人の気持ちが痛い程にわかりました。 ところでもう1人、バーの外で紹介されたアーティストがいたのですが、どこのバンドかわからんのです。 お腹がハンプティ・ダンプティみたいで、おじさんは触らせてくれたのですが(照れてた/笑)その様子が皆さんの笑いのツボだったらしく…また写真撮られた。 誰かわかる人いたら教えて下さいませ。 |
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血液津波のにーさんに引張られて外に連れていかれる時に、アタシはバーの奥の丸テーブルで大勢のファンに取り囲まれている人物を目撃しました。 『あ、あれはまさか!!!』 にーさんはさらっと凄い事をおっしゃいました。 『EMPERORのイーサーンだよ』 すっごく写真撮りたかったけど、バウムクーヘンのように取り巻きが渦をまいていて、血液津波のにーさんはアタシを外に引張っていくわでそれは叶わなかったのです。 どんだけここに有名人が潜んでいるんだ!! 血液津波のにーさんがアタシから目を話した隙に、今度は彼のお友達であるスウェーデン人のにーさんが、『中で一緒に飲もう』などとアタシの腕をひっぱっていくのでした。 アタシ、ヨッパライの相手しにきたわけじゃ… 彼はさきほどイーサーンが座っていた辺の丸テーブルに座ると、年齢と名前を言いました、25才で、KALLEさんて名前だって。 『このバーには様々なアーティストや業界人がいるんだ…ホラ、あそこに座っている人はSeason of mistのヒトだよ』 (…この人もいったい、なにものなのかしらん) |
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彼はアタシにビールをすすめるのですが、キッパリ断ると驚いてた。 『日本人はタバコも酒もやらない人種なのか!?』 アタシは『そーなの』と盛大に大嘘をついておきました。しばらくすると血液津波のにーさんがやってきて、3人でおしゃべりを…もうヨッパライのノリはミラクルです。 『日本人はTNTって知っているか? *★+#〜>■/〜♪』 と2人で仲良く肩を組んで歌いはじめる始末。TNTくらい、アタシ知ってるわよ。十ン年前は毎日きーてたわ。でもその歌はわけわかんない。 筆談でいろいろ質問されたが...読めない。why we an poro movies...Jag kaulla dir ...ってアンタ、それってばスウェ−デン語混じってるんじゃない! というか、アタシだって色々お話したい、だからせめてもちっとキレイな文字書いて〜 この2人はホントに仲良しの友人で、酒でヒートアップしまくりで、アタシの目の前でおヴァカな醜態をを晒しまくってくれました。 『記念に写真とってあげるよ〜』 と提案すると、2人は↓こんなアホなポーズを取り始めるのでした。
この写真を2人に見せてあげると、彼等は一瞬だけ素面に戻って頭を抱え込み、途方に暮れたように『ア…ハハ…』『……』とかなり後悔している模様でした。 さて、明日は朝からフィヨルド観光にいかねばならないし、あんまり遅いとお母さまが心配するかもしれないしで、ふてきはそろそろホテルに帰る事にしました。 引き止める2人でしたが、ホテルで母さんが心配してると言うとすんなり納得してくれた模様。続けて明日もライヴ見に行くし、そこで会えるでしょう?と言い含め、アタシはやっとヨッパライから解放されたのでした。
明け方近く、真っ暗闇のベルゲンの街を歩きながらふてきの心は喜びに震えておりました。 アタシ、なんかすっげぇ有り得ない人達に会って、素晴らしい幸運な時間を過ごしてしまった…。 毎度思うけど、ホントあたしメタル狂いで良かったナ、としみじみそんな思いを噛み締めた。もう歳なのかな。 |
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