Norway遠征記

Hole in the sky

2006 2日目(Garage)

ふてき、酒場でヘタレれる

コーラと陽気なメタル民族と

ライヴ終了後の熱気のこるステージ前にて。

兵どもの夢の後@熱気でムワムワ

『アトであおう!』

とワタシに向ってステージ上のスタッフおじさんが言いました。???なんでだ?わけわからん!あと、さきほどのテロライザーの女性も髪の毛ムチャクチャになってはいたものの無事だったらしくちょっとおしゃべりしたんです。

『日本ではどれくらいテロライザーって読まれてル?』

うわー!そんなこと聞かれてもこまるんだー!と焦りながらよくわからんが洋メタル雑誌では一番知られているのではとごまかしておきました(必死)。

『日本の女性は小さくてぐろうぃるでかわいいわね』

ぐ…?我々が小さく見られるのは日常茶飯事だから理解出来るが、そのぐろうぃ…って何だいったい!もっと真面目に英語勉強しとけばよかったシット!

後方にいらっしゃる陽気なメタル夫婦などなど

ふてきは激しく引っこ抜かれグチャグチャにこんがらがった髪の毛をもとに戻して、まぁとにかくノドがカラカラのうえ、汗だくゼーゼーだったので、いつも通りコーラをもらおうと、ヨロヨロ階段を登ってゆきました。

上のバー『GARAGE』では、とっとと会場から登ってきた猛者達が酒をあおってます。

とゆーかガイジンさんっていつでもどこでもあおっている気がします。この世からアルコールが無くなったら彼等は生きてゆけないのではないかと本気で思います。

コーラを注文するとグラスで出てきたので…まーアタリマエなんですけど…外に持って出れません。仕方なくアタシにはかなりテーブル位置の高過ぎるカウンターで阿鼻叫喚の様子をビクビク観察しつつ、思うのでした。

…おし!この様子を記録しておこう!

と、こっりひっそりカメラをむけると…どこからともなく『写真に撮られたい』人が、勝手に写り込んでくれるので迷惑…もとい笑えます。なんでそんなに目立ちたいの???

酒場のメタルな人達@ヨッパライ。

『ねぇねぇ、なんで彼の写真撮るの?もしかして彼は有名なア−ティスト?』

などと、いきなりヨコから質問を浴びせて来るニーサンもいたりする。ちがう、この男を撮りたいんじゃなくって…!

『いや!…ただこの場の写真を撮りたかったわけで(シドロモドロ)』

彼等からすれば相当変な行動に見えるんだろうが…なんとかごまかしておいたよ。

実はふてきはこの時知る由もなかったのですが、確かにこの場には我々ブラックメタル人間にしては超・有名アーティストが集結していたのでした…!!

血まみれ津波

ところでここってば、さすがノルウェーのメタルバーらしく、飾られてる写真はよく知っている被写体なのでありました。

壁に飾られたメタルバーな発露*1

コレ、ヴァイキング臭ぷんぷんです!ムサくるしー。写真を撮らずにはいられない。

ムカシはこんなカッコのヒトタチが当り前のようにこの街を闊歩していたのだろうか…オモシロイなぁ…などとコーラ片手に勝手に思いを馳せるふてきなのでした。

壁に飾られたメタルバーな発露*2

すると、トナリの2人組ニーサンが声をかけてきた。

『どっからきたのー』

『日本からだよーモービッドさんを見にー』

2人ともアッタリ前だけどデカ…。片方はノルウェ−人でブロンドのキューピーさんみたいなアタマ(恐らくアレを"そふともひかん"というのだらう)、もう1人はスウェーデン人でヒゲの卸し金みたいなヒト。仲の良い友人のようです。

この2人はアタシのような東洋人がメズラシーからかなんか、よう判らんのですが…妙に気に入ってくれてバーテンダーのおねーさんにボールペンとメモ帳を借りると何やら筆談?しはじめた。

『BLOOD TSUNAMI』と書いて、得意げに胸を張ります。

『これは俺のバンドなのさ!オスロ・スラシュメタル!来年日本に行くよ!ドラムは元EMPERORのファウストなんだぜっ!』

『それじゃあアタシ待ってるよ!ファウストのドラミング寒々しててすきだったなぁ』

いささか困惑気味にリアクションを返すアタシ。

(うぅっ…ちょっ…血液津波…?素晴らしいネーミングセンスだな…!何だか物凄いカッコよくない気が…ダ…(以下自粛))

ふてきの言葉のつまりを、彼は(意味がワカラナイ)と受け取ったようです。今度はメモ帳に津波のイラストを描き始めました。ひん曲がった矢印で『BLOOD』と注釈を入れる事も忘れません。

『血の"津波"!これは世界で有名な日本の言葉なんだぜ〜!』

『は、はい、知ってます』

更に得意げに胸を張って自慢する彼に、ふてき困惑するばかりでした。それなのに更に彼は着ているTシャツを颯爽とめくり上げ、その腹に入れた巨大な刺青を自慢するのでした。

BORN 1973

彼は1973年生れらしい…、っつーかふてきは更に困惑するばかりで。

(ノ、ノリが…北欧人のノリが理解できねー!)

…いや、アレが真性のヨッパライっていうんだろうな。単にアタシはヨッパライに絡まれてただけのかもしれん。

『キミはひとりで来ているの?』

『いんや、母親と一緒にー』

『…!?』

彼は目を真ん丸にして周囲をぐるりと見回し、メモ帳に『Mother』と書きこむと、そこに指差してもう一度、恐る恐るアタシに言いました。

『…MOTHER…???』

『うわーちゃうちゃう、母さんは今ホテルで寝てる!アタシはライヴで、母さんは観光でノルウェーにきてたんだー母さんはメタル聞かないよ−』

なんか一瞬すごい誤解してたらしく、彼はやっと府におちたと『あーイイネ、カンコーね!』と納得しているのでした。

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