Norway遠征記
Oslo

オスロ市内探索  フェリーに乗ってみる

ミッチリと市庁舎のエッダ木彫りを堪能してから、ふてきはすぐ近くの港に向いました。

なぜなら、『船』に乗ってみたかったからです。お手軽な『ビュグドイ行き』が目的。

なんでも、さきほど駅で購入した『1日券』で市民フェリーに乗れるそーなので。1日券じゃなくっても近くのチケット売り場に行けば乗車券購入出来るよ。

市民フェリー

1日券を握りしめて船着き場で待つ事10分。ようやく船着き場にちいさなカワイイ市民フェリーがやってきました。これがホントーにちっさいんだー。

遠慮なく乗り込んで、風に晒されるけども前のベンチに腰掛けた。

お客さんは観光客ばかりでほんの10人程。ほどなくフェリーはぱぱぱぱぱぱという小刻みな音と共に出港するのでした。

ぱぱぱぱぱぱ

静かに離れて行くえんじ色の巨大な市庁舎。

(なんか陸地が離れて行くけど、アタシ無事に戻って来れるのかなぁ)

…などと一抹の不安を感じはしたものの、ふてきはすぐに周囲の静かで穏やかな情景に見入ってしまうのでした(結局お気楽思考回路なんだよねぇ)。

この『ビィグドイ行きフェリー』は3つの船着き場を1時間くらいかけて回っている周遊バスみたいなもんです。そのビィグドイってのは、オスロ湾?に突き出ている半島みたいな形状をしているエリア。

で、いわゆる観光客が集まる見物スポットが集中している地域です。オスロ中心部からバスでも行けるのだけど…まぁアタシはタダ船に乗ってみたかっただけだから。

遠くに見えるオスロフィヨルド

微妙に曇り空、穏やかにうねる灰色の海水。なんとも陰鬱な感じの光景です。

遠くにオスロフィヨルドの連なりが見えます。オンシーズンにはアレを間近で見学する船が出るらしいですけども…まだ4月だからな。インフェルノ・フェスティヴァル目当てで行っている間はまず乗れないな。いいんです、諦めてますから!!!

ふと左を見ますと、先日ウキウキしながら登っていたアーケシュフーズ城の全貌が見えました。やっぱりどー見てもミニサイズのお城だわー。デジカメの望遠@拡大で撮ったからチトぼけてますが、判りますよね?

アーケシュフーズ城

船内では大きなハコを下げたおねーさんがキップをチェックしにやってきたりして。

実はけっこう寒かったりする。それでも15分くらいボケーっと船に揺られてオスロフィヨルドを見てますと、船が左に寄って行き…。それでもって一個目の船着き場、『ドロンニンゲン桟橋』に到着しました。

桟橋にはレストランがあって、外でもテーブルとイスが並べられ景色をサカナにビールでもイケるような雰囲気でした。

ドロンニンゲン桟橋

ここでお客さんを数人乗せて、また船はぱぱぱぱぱぱと出港するのでした。

で、10分もかからず次の船着き場である『ビィグドイ』に到着します。

アタシはココで降りてまったり散歩することにしました。船着き場から歩いて直ぐに見えるのはフラム号博物館、コンチキ号博物館。その奥に併設されているのはノルウェー海洋博物館。

観光ツアーなんかでは割と訪問スポットに組み込まれているらしい様子。

その辺には年輩の観光客(外人)がけっこうタムロってたけども…けどアタシには全くキョーミ無い世界なので華麗にスルー。

地図を見ながら先程のドロンニンゲン桟橋迄歩いてみようと思いました。途中、これまた観光スポットである所のノルウェー民族博物館(ノルウェー古来の建築物が170棟展示されているとかなんとか)も寄れるかな?なんて思いましたが。

ビィグドイ地区風景

…観光名所のエリアってより思いっきりフツーの一般市民的集落なんですけども。

シンプルながらセンスのよいデザインの背丈の低い家屋が並んでおります。ヤヴァイ、『地球の歩き方/北欧編』を胸に抱きながらこんな所シタシタ1人で歩いてる日本人ってばカナリ怪しく見えるかもしれん!

てなわけで、通りすがりの地元民夫婦から『ソッチは行き止まりよ!』とゼスチャーされてしまっただけでなく、ジロジロいぶかしげな表情で見送られるハメになってしまうのでした…。だってココ観光スポット集落かと思ったんだもん…。

ノロノロ歩く事30分、迷いながらもやっと『ノルウェー民族博物館』らしき様々な風体の家屋が一同に集められている場所を鉄柵の向こうに発見しました。

せっかくなのでお金払って見てみようかなーと思いましたが、思いっきり閉館時間過ぎてました!今の時期、16時迄しか開いてい無いんだそうです。

いーや、別にそんなに見たい訳じゃ無かったし。

ノルウェー民族博物館

この頃になるとデジカメのバッテリーが切れちゃって、携帯電話の写真機能で写真撮ってたんだけど、ヘンな赤い線が写り込んでる〜!!キモチワルイなぁもぅ。

確かに、気が付くと午後5時を回ってました。

ノルウェーの4月は午後8時迄めちゃくちゃ明るいのですが、日本人的感覚の染み付いているアタシは『5時かぁ〜。そろそろカラスと一緒に帰る時間だよなぁ』と思うのでした。

地図のストリート名を確認しながらドロンニンゲン桟橋を目指して散歩。

オスロで見かけられる樹木はみんなやる気無さそうなのばっかしです。枝の先が揃いも揃って全部タレ下がってるんだもん。なんかネくラな感じー。まー、ここらへん雪が大量に降るから遺伝子的にそーゆー構造になっているのかも知れませんけど。

順調に散歩していると、途中でカモが2羽どこからともなくパタパタと軽い羽音と共にアタシの足元に舞い降りてきました。

食用ペットかもしれないカモー。

なんか、どーもこいつらアタシの歩く後を追っ掛けてくるのですが。

(…これは浅草のセンソウ寺の鳩と同じで、エサをねだっているつもりなんだろーか)

ふてきは所持品の中からエサになりそうなモノを探しましたが、会社の奥さんから貰ったピーナッツはホテルに置いてきてしまったし、バッグに突っ込んであるせんべいはトウガラシつきの品です。一瞬、コレを与えようかと思いましたが火を吹いて絶命されたら動物虐待でタイホされるかもしれんとヤメときました。

よくよく見ると、目がゴマみたいに黒くてくりっとしてて、ゴムのオモチャみたいな黄色いクシバシに全体的にマルめのディティールが、なんだかもーめたくそにカワユイです。んで、そのオレンジ色の水掻き付きの足でヘタヘタ危うげにアタシにくっついてくるんだもん、かばいいいよ〜〜〜〜!と、アタシは日本に持って帰りたくなってきました。

あんなに人間に懐いているのだから、もしかすると飼われているのかも知れません。

ここまで考えて、ふてきはハタと思うのでした。もしかして食用…?

迫りくるカモから逃げ出して、無事船着き場迄歩き付いたふてきでしたが、目の前でぱぱぱぱぱぱと船に出港されてしまいました。おかげで30分近く突っ立って待つハメニなってしまったのです…トホホ…

待ってる場所はレストランの敷地内だったので、今思えばナニかメシでも食ってりゃ良かった…わけですが、その時はそこまでアタマ回らなかったんだよな。

待つハメになった場所@レストラン

10分程するとアジア系のキャピピャピ姉さん2人がオイラの後ろに並んでベラベラやりはじめました。思いっきり流暢な英語だったのでアジア系の欧州住民か香港とかあのアタリの人間かもしれないと思ってみたりして。

そーいえば、この桟橋から小さなお城が見えます、なんだかちんまりとしたオスロらしいゴシック様式のお城です。アーケシュフーズ城より新しそう?

気になったので写真に収めておきました。地図によればこれはビィグドイ・オスカルホールと言う名前だそうです。

帰国して調べてみると…ふてきの翻訳が間違っていなければ、この城はデンマーク人建築家により1847年から5年の歳月をかけて建築されたお城だそーです。

当時の所有者はスェーデン王オスカー1世で、その子孫のカールIV世によってノルウェー王に売却されたんだって。

Oscarshall

なんでスウェーデン王がノルウェーの土地にお城作ってンだ?というとですね。

ノルウェーってのはもともとヴァイキング世界の後はデンマークに支配されてて。

後にスウェーデンの支配下に入った経緯があるのね。スウェーデンの支配が終わったのが1905年。しかるに、ノルウェーってのは比較的新しい国家なのよ。

このお城、今では博物館として一般公開しているようなので次回インフェルノフェスティバルの時は是非潜入してみようと思います。

まぁそんなこんなで無事船に乗ってふてきはオスロ市内に戻り、ホテルに戻ると明日の帰国の為に早めに寝てしまうのでした。

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