Norway遠征記 Oslo
ホメルンコルンの"あの"教会 無事ホルメンコレン駅に到着。
Holmenkollen アタシはとりあえず大勢の人間が歩いて行く方向に後ろからくっついて歩いて行く事にしました。大勢の人間は駅の出口を左折して道路を横断し、未だに雪のドッサリ残っている危険な山の斜面をドンドン登って行きます。…うー。ケッコー急な坂道かも。
やがて山の斜面に緑色のデッカイ標識がコッチを向いているのを発見しました。
期待通りに思いっきりノルディック語の標識ですが、恐らく『スキーミュージアム』と『ホルメンコレンジャンプ台』の事を示す文字なのだろうと思われます。
標識の後方に見える平ベったい建造物はレストランです。
スキー美術館とジャンプ台はコチラ! このレストランから一望出来るオスロ市内とオスロフィヨルドの風景は絶景です。絶景をさかなにコーヒーの一杯ぐらい、しみじみと味わっておくべきだったと今更後悔しています。
レストランの駐車場からその絶景を楽しみ、写真を撮ってる観光客が多数おられます。アタシも一緒になって写真にこの風景を記録してみましたが…写真だと、なかなかこの風景の魅力が伝わらないもんだねぇ。少しでも、あの絶景の味わいを感じていただければ幸いなのですが。
駐車場から見るオスロ市内方面
駐車場から見るオスロフィヨルド方面 ココで時間を費やして終わるわけにはいきませんので、先を急ぎます。とりあえず、標識通りに&カンコー客がスタスタ登って行く鋪装された上り道をエッチラオッチラ、老体にムチうって歩み始めるのでした。
この辺は立派な観光スポットらしく、何台もの巨大な観光バスが山の大通りを通り過ぎて行きます。
既に目の前にホルメンコレン・ジャンプ台が見えます。標識通りに進んで行きますと、途中で派手な色&変わったデザインのホテルを見かけました。
ホルメンコレン・パーク・ホテルリカ。リカホテルって、ノルウェーでホテルを探していると必ず目に入る程の支店を持つ有名な系列ホテルです。
それにしても、↓の写真の堆積している雪の厚さ見るとゾゾーッとする。いや、カナリ溶けてるんだろーけど、まさかこんな雪世界の上を歩くなんてコトにはならないよね!?…と。
こんな辺境にもホテルがあるのでした。 それから、行き交う人々に不思議な眼差しで見られながらも20分強ほど坂道を歩いて(いやーバテたバテた)やっと真っ白い巨大なジャンプ台のタモトに辿り着く事が出来ました。
アタリマエですが、上にも下にもむちゃくちゃデカイです。
↓の写真で見受けられるよう、凄まじい高低差の間には素人には全く意味の判らない曲線が見られます。とりあえず金を払えばあのテッペンに登れますので後で行ってみます。
下から写真撮ってみたけど入り切らない。 アタシ、スキーのジャンプなんてホント興味無いんだけど。なんだかちょっとしたホラーなスポーツなんだなって思いました。
だって、↑あのテッペンからズベーッと滑るだけでも十分オイラには妄想だけでカンベンなのに、続けて↓なトコロに死のダイビングよろしく勢い良く飛び込むなんて、絶対正気の沙汰じゃ無いわ!!
堕ちたら死ぬ!絶対死ぬ!確実に死ぬ! アタシは恐怖すら感じ、カンコー客のたむろってる中しばしボーゼンとしてました。
しかしココに来た本来の目的はHolmenkollen礼拝堂です。アタシは教会はどこだと辺を見渡しました。ふてきの事前に得ていた情報が正しければココからその姿の一部が見えるはずです。
めっけ。
それらしき姿は、この地点から左の方角の針葉樹林奥に突っ立っていました。
きっとアレだよね。 ココからあの雪道を歩いて行けそうな気がしました。
いやー大丈夫だろ〜行っちゃえ!ふてきは軽い気持ちでその姿の見える『ソッチの方角』へ向けて歩き出すのでした。
『ソッチの方角』に向けて歩くとそこは駐車場になってて、そこからほそ〜〜〜〜い散歩道が『ソッチの方角』に向って伸びています。どう見ても地元民の散歩道ですが、何とかなるだろ!!とその散歩道を下って行きました。
散歩道は途中で雪道と化していました。どーやらソリ?やらスキー板を装備した人?が通る道らしく、キレイにならしてあります。
だいたい、雪道なんてアタシにはタマネギ剣士レベルなんです。お陰サマでフツーの靴なアタシは途中でズベッとすべりまくりました。
オーラブって書いてある銅像。 スキー板でならしてある?雪道ってゆーのは、『ほんわり』していて、アタシの足がズブブ、とめり込んでしまうのです。すると、軽快に歩をすすめる事が出来ません。漫画の様にすべるし、足が雪にめり込むと思う通りに引っこ抜けないのです。
まさかノルウェーでホントに雪道に苦労すると思わなかった。
雪道の途中には"オーラブ V"って書いてあるおじさんとイヌの銅像が設置してあります。たぶん、ペットとスキー板で散歩してるノルウェー国王です。
…雪道と格闘する事30分、幾度となくこけそうになりながら、なんとか雪道を抜けて(ホントにアタシは一体こんな北欧の辺境でナニをやってるんだろーか/笑)気が付くと底は駐車場でした。目の前にそれらしき教会がデデーンと構えております。
何とか辿り着けた模様。 教会へはぞんざいな木の棒で作ってある階段を登ります。アタシの前に先客の暗い目をした細身の青年がかろやかに階段を登って行きます。
(…あのニーサンはホルメンコレン教会の信者さんかな?)
というわけで、アタシも行ってみる事にしました。階段の登りはじめのヨコにナニかノルディック語で書いてある標識があったので写真に撮ってみた。日本に戻って調べると『ホルメンコレン教会1903年に創建された』『1996年に再建された』って意味らしいよ。
読めますか?オイラには読めん! この左側面にも同じ調子でノルディック語が書いてあった。ソッチには『Gudstjenester og samlinger, se oppslag ved kapellet』って書いてあったの。えーと、『Gudstjenesterと蓄積、チャペルに対して請求を見ろ』??コレ、意味わかんないわ。
階段を登っていると教会の中から賛美歌が高らかに聴こえてきます。どーも礼拝の真っ最中のようです。こりゃ、中にお邪魔出来ないわねー。
うまく写真撮れないです。 今でこそ再建されておりますが、これが懲役25年ブラックメタラーのカウント・グリシュナックさんが燃やした教会です。
アタシはトテモ不謹慎な事をふと思うのでした。
(なんでカウントさんは、こんな辺境に地に建てられた行くのに不便なチマイ教会なんか燃やしたんだろう?オスロ大聖堂燃やした方がよっぽど話題性に富んで凶悪だと思うんだけども)
思想のこだわりなのか?それに、どーせ再建するならば、またブッとんだブラックメタラーに燃やされる事が無いよう、石造りにするべきだと思ったわけです。
先客の暗い目をした細身の青年は、中に入るわけでもなく時折写真を撮っては教会をぐるっと一周して見て回ると、近くの石に腰を降ろしてその暗い目で教会をじっと見つめていらっしゃます。
(ン?あのヒト、中に入って礼拝しないの?)
ここでふてきはふとある可能性に気が付くのでした。
彼は同胞ではあるまいかと。
すなわち、カウントさんの燃やした教会を見学に来た濃ゆいブラッカーであり、もしかしたらBURZUMマニア(だとするとあの暗い目は納得出来る/笑)で、恐らくはインフェルノフェスティバルの旅行者であると。
どうやらココは、ブラックメタラーにとっては一種のマニアックな観光地になっているようです。
教会の左側面より。 せっかくなので、この焼き討ち教会をバックに『ぴーす!』とバカをやってる自分の記念写真を撮りたいと願いました。
ふてきはキョロキョロ辺を見回しました。
いた、中年の仲の非常に良さそうな夫婦。
恐らくノルウェー民族の旅行者です。ふてきはおもむろにスススススと彼等に近寄っていき、営業スマイル全開で記念写真お撮りいたしましょうか?と提案しました。夫婦はヤタラ笑顔のアジア人を訝しげに見ましたが、ややあってオネガイシマスとカメラを渡してきたのでした(コレで嫌がる善良な夫婦は皆無と断ずる)。
で、ついでにアタシと焼き討ち教会の記念写真も撮ってもらっちゃった、ってわけ!アタシったら、なんてズ〜ズウシサなのかしら!
まぁ、1人で海外行ったら時にはズブトイ神経も必要になる事もあるものだわ。でも日本国の名誉に関わるズーズウシサだけは慎むべきだけどね。
教会の右側面より。 そんな訳で目的を割と無事にすんなりと達成したふてきは満足して階段を降りて行くのでした。
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