Norway遠征記 Oslo
ホルメンコレンへ 腰痛でフラフラしながら真夜中のオスロ市内を歩きます。
オスロの真夜中はローマの時と違って、ぜんぜんアブナイ気配はありません。街頭がアッチコッチに灯ってて十分明るいし、ヘンな人は居ないし。お帰りのメタラーもぱらぱらいらっしゃる。
ゆんぐすとるげっと@真夜中
オスロ市内@真夜中 フラフラしながら何とかホテルに到着したのは夜中の2時頃。
回転ドアが閉じられてて、一瞬ドーシタラいいものかと悩んでしまいましたが、ドアの左脇に設置してある電話?をとっていじくりまわして『あ〜け〜てぇ〜』と日本語で情けなさ一杯に懇願したら、無事ヨコのトビラが開いたのでした…あぁ、よかった、閉め出しくらわなくって。
ふてきはフラフラと部屋に帰還すると、あつーいシャワーで身も心もスッキリしてからベットにミノムシになるのでした。
うつらうつら先程の楽しかったタンバリン★ライヴを思い出すも束の間、死んだように眠りに落ちるのでした。ドロにズブズブ沈んで行くように…それはもぅ、夢も見ないで寝ました。
翌日、8時頃にゴハンをいただきにレストランに行きました。そこには既に黒いメタル族が多めに集結しておりました。何てったって本日のライヴはこの祭典における目玉のEMPEROR、きっと今から気合いを入れていらっしゃるのでしょう。
トテモでっきゃいバイカー系メタルにーさんがナイフでちーさなちーさなパンをチマチマと可愛らしく薄切りにしてます。あれは絶対足りないと思います…いや、そんな事はホントにドーでもイイ事ですが。
ふてきはそばの席に座っていたおねーさんに相席させていただき、魚の酢漬けをパンに乗せ、心底幸せに浸りながらホーバリ始めるのでした。
向い席に座っている黒髪のベリーショートヘアーのおねーさん。透き通った蒼灰色の瞳で、すごーくすごーく華奢な方でした。う、ううううう羨ましいわん!!!
そのですね、ちょっと、お肌が信じられない位キレイな…ミルクを落としたような色の肌ってやつか?見蕩れちゃうよ。
『コレ、オイシーわよね』
唐突に、おねーさんはアタシに言いました。あら!友好的な感じ?これわちょっと、意味も無く嬉しーかもしんない!!!…てなわけで自分の情けないなんちゃって英語が怨めしくなるくらいに楽しいおしゃべり食事タイムを過ごす事が出来ました。
おねーさんはここのショッピングモールのウェイトレスやってるんだって。これからお仕事タイムなんだそーだ。日本にイッテみたいとか言ってた。とりあえず東京はスモ〜キィでニンゲン多くてイイ所じゃないよ、と言っておきました。
良い思い出です。ゴツくてデカいメタル野郎とばっかし雑談してる思い出だけじゃサビシイもんな。
で、本日のカンコーはオスロの郊外の山に在るというホルメンコレンジャンプ台です。
なんでも、このジャンプ台の上に登ったオスロ市内&オスロフィヨルドの風景は絶景なんだそうです…いやソレもあるんですけど、実はこのカンコースポットの近くにHolmenkollen礼拝堂っつーのがあって…ソレを探訪するのが真の目的です。
ナゼって?
ここに2005年の春に東京は代官山で行われたブラックメタル写真展のチラシがあるのですが、その文章の一部を紹介致しましょう。
Deadの死後、Euronymousがオスロに『Helvete』という店を設けNorwegian Black Metalは、完全に彼を主軸に動くようになった。
やがて、そこに集まっていた連中が悪魔崇拝団体『Inner Circle』を結成し、直接的過激活動をするようになる。
その口火を切ったのはCount Grishnackh(BURZUM)だった。
'92年6月6日、ノルウェーで権威ある有名なHolmenkollen礼拝堂へ放火し全焼させる事件を起こした。
Countはこの事件で逮捕されるが証拠不十分ですぐに釈放される。この事件はノルウェー国内でも大々的に報道され、Countが連行される姿も放映された。
みなさん、おちゃめな27年懲役ブラックメタラーCount Grishnackhの事は知ってるよね。風の噂では脱走しようとして掴まっちゃったとかなんとか(笑)…彼をほんわか愛でるブラックメタル求道者であれば、誰だってきっと行ってみたくなるHolmenkollen礼拝堂ってな訳です。
せっかくなので冒険開始する事にしました。
ホルメンコレン・ジャンプ台のあるホルメンコレン駅には、地下鉄に乗って山登りをしなければなりません。
そんなわけで、ホテルからオスロ中央駅に向い、直結している地下鉄駅に降りて行きます。
オスロ中央駅構内 地下鉄駅はガランガランで、東京の地下鉄みたいにビッシリ券売機があって駅員さんが座ってて…なんてモンじゃありません。カンコー客には非常に複雑怪奇なオレンジ色のデカイ券売機が2台デデンと置かれているだけ。
地図も…日本みたいにデカデカ貼られてるんじゃ訳でも無く、わっかりづれぇえええ小さな画面標示あるのみ。トーゼン容赦なくオール・ノルディック・ラングェージですから!絶対カンコー客の事なんか微塵も考えて無い!絶対考えて無い!!
うーんと、どっからどこまでがいくらって設定なんだ…?あぁっ、クソッ、面倒臭ぇ!
アタシは10分程、『地球の歩き方:北欧編』と券売機とをニラメッコした挙げ句…70NOKの『1日乗車券』を買い求めるのでした。イヤホント、東京の地下鉄券売機がデフォルトでアタマにインプットされてるとね、一瞬目がテンになるってコレ!
地下鉄の券売機 乗車時間を入り口付近の小さなハコで刻印し、オスロ中央駅直結の地下鉄、ヤーンバーネトーエット駅のホームに降りてゆきます。
ですが…えぇと、日本でいう『成田行き』と『上野行き』のホームがドッチだかワカンネェ状態だったのでテキトーに辿り着いた先はヤッパリ逆方向へ向う電車のホームだったのでした…。
しょーがナイからまた改札口逆行して反対側のホームに向いましたよ。
ここでは一つの駅ホームに『1番』から『5番』と銘打った路線が流れ込んできます。
日本でいうと、東京駅ホームに次々と『三田線』『新宿線』『丸の内線』『大江戸線』『銀座線』が乱れ打ち状態で列車がやってくる感じなのですよ。
ヤーンバーネトーエット駅 まぁ車両は路線毎に色分けされてますが、よくよく番号を見極めて乗車しないと…ある一定の区間は全く同じ駅を走っているのですが…辿り着いた先でじぇんじぇん違う所に着いてしまった!という事になりかねません。
やがてホームにやってきた赤い電車(5番)に乗車。あんまり待ち時間ってナイです。
コレに乗って、ホルメンコレンに向う電車(1番)に乗り換え可能なMajorstuen駅に向います。とはいえ、乗車時間はほんの5分間。なんてったってトナリのトナリのトナリ駅なんですからね。
地下鉄の中身ってこんなの というわけで…乗換駅に到着したので降りました。キチンとここで降りないと、トンデモネェ場所に連れて行かれるぞ!
ちなみにこの駅に到着する前に列車は真っ暗やみの地下鉄から地上に出てくるのでした。
駅ホームにはスキー板を持ったスキー客がたくさんタムロっており、なかにはドー見ても80歳だか90歳だよねっていうお婆さまがいらっしゃり、アタシは(いくら北欧人とは言え、いくら何でもそれはアブナイんじゃないだろうか)ととても心配になってきました。
Majorstuen駅に到着しました 駅の後方に雪の積もった針葉樹林の小高い山が見えます。
線路はその山に向って続いているのですが、目的のホルメンコレン・ジャンプ台はこの駅のホームに突っ立ってもそのバナナ状の姿を確認する事が出来ました。
下の写真で、わかるかな〜?中央の樹木の小枝に混ざっちゃって分かりにくいかもしれないけど、ちゃんと写っているのですけども…。
ホルメンコレン・ジャンプ台が見えるよ 本来ならばこの駅のホームで降りたままその場で電車(1番)を待たなければならないのですが。東京の生活になれ切っているアタシはボケッとしてて、ついつい駅からスタスタ出て乗り換えの駅を探してしまいました(恥)。
その間違いに気が着いて再度ホームに戻ってきて寒い空気の中待つ事20分弱、白い電車(1番)が到着するのでした。スキー板を持った大勢の客がゾロゾロ乗車してゆきます。
アタシも一緒になって乗りました。
電車はゆっくり蛇行しながら緩やかな山裾をノロノロ上がって行きます。
車窓より*1 車内はスキー客や観光客、地元民で結構満員でした。アタシはコッソリ壁際に隠れるようにして立って『世界の車窓から』よろしく外の風景を記録におさめるのでした。
このへんは白樺っぽい樹木や、まだまだ雪がドッサリ残っている、そんな一帯なのですが…そんなトコロでも人間が住んでいる閑静な住宅がポツポツ建てられていて、時折そこに住んでいる人間の生活行動が垣間見られるのでした。
いいなー。なんか、別荘みたいなの。
電車がリンリンと鈴みたいな音を言わせながら停まる駅はほぼ無人駅に等しく、もちろん改札口なんかあるわけナイのです。あるのは…券売機とイスだけかな(汗)!
やろうと思えば幾らでも無銭乗車出来てしまいます。しかし時折行われるチェックに引っ掛かったら膨大な罰金の洗礼を受けるんだそうです(by地球の歩き方"北欧編")。
車窓より*2 ドンドン緩やかな山を登って行くと、やがて眼下にオスロ市内とオスロフィヨルドが…白樺っぽい樹木の連なる隙間から垣間見えるのでした。
すごく、キレイな風景です。
お天気はちょっと曇りがちですが、昨日みたいに雨じゃ無いし、時折青空も見えるのでまぁ嫋々と行った所。目的地に着く頃いはもっと晴れてくれたら有り難いと思いつつ、電車に揺られる事30分弱で目的のホルメンコレン駅に到着しました。
うあー寒いー!!更に気温下がったような気がする!!
スキー客はもっと上迄乗車されるようで、ここではカンコー客がゾロゾロ降りて行きました。アタシも一緒に下車。他のホームだけ駅よりはマシですが、ココもやっぱりなーんにも無い駅でした。
とうちゃくー
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