Norway遠征記
Oslo

Inferno Festival 2006

Khold

鉄柵にへばりついている人間は20人程。このあとはKhlod、Carpathian Forestとブラックメタルが続くので恐らく我らがブラックメタル民族の同胞でございましょう。

ふてきはチョット考えてからやっぱりコーラをもらいに行って、ノドを癒しながらひたすらカーテンがあくのを待ちました。ついでに携帯電話でロンドンに戻った時に送信する用の日記もプチプチ打ち始めました。

くつろいでるメタラー。

…ところで、どこのライヴ会場にもハイテンションな若人は存在するもので、今回のハイテンション若人はCarpathian ForestのLTを着ているアラブ系?中東系?の青年でした。

彼はあたりの客の間をウロチョロし回り、ペランコンペランコン話し掛けておりましたが特に女性客には念入りに話し掛けていた模様(ナンパか…)。

で、実にチャレンジャーだなぁと思うんですが…彼はアタシにも『キミはナニをやっているんだい?』と薮から棒に話を振ってきました。

アタシは最初のイタリア遠征時の教訓で…こーゆーハイテンションな若人への対応については徹底的につれなくしてやる事にしておりますので、英語がワカンネェフリをしてケムにまいてしまいました( 極 悪 )

巨大な赤いカーテンが左右にざーっと開くと、とたんに観衆がドダドダ鉄柵に殺到してきました!

彼等は松明の赤々と照らす、ステージ上の異様な風体のバンドメンバー陣に向って絶叫します。

『くほる!くほる!!』

これまたアタクシの予備知識ゼロのバンドで、ノルウェーはオスロ…モロ地元のブラックメタルバンドであります。

地元だけにカナリ熱の入った声援が、ヘドバンが見受けられました。っつうか、気が付くとアタシも何時の間にかヘドバン民族になってました…あれれぇ?…あはははは〜〜〜!!!

いやその、何時の間にかそーゆー状態と化してしまっているとゆーことはですね…つまり、それだけライヴがカッコイイって事デスヨ。

決してファストなわけじゃありませんが…ジメジメ陰湿なテンポが邪悪で根暗なギターと相まってムヒヒです。

Gard

ボーカルのGardさんはの通り一見ブラックメタル民族っていうより、どっかの映画の人格破綻者の成れの果て・セノバイトみたいでマニアにはむちゃくちゃトキメキます。

このシトは、あんましあっちゃこちゃ動かない大人しい人だったヨ。まぁ、それはそれで人間外っぽい雰囲気出ててイイですけどね。

観てる限り、このバンドのブレーン?つーかそんな感じの人物はおそらくギターのRinnさんだと思います。短髪の、写真を撮ると必ずと言って良い程目がウサギさんになりがちな…このヒトもかなり巨人でした。

Gard(給水中) & Sarke & Rinn

で、オモロかった見物はRinnさんのギター着火ファイアーブレスでした。演奏中、なにげにRinnさんが後方、の黒いボックスの脇にしゃがみ込んで何やら細工をしている様子。

そしておもむろにこちらへ戻って来ると…あー、ギターに火ィつけてたのか!!!

そう、その先ッチョに…それが一体どーゆー仕組みになっているのやらサッパリ判りませんが、煌々と火が灯っているではありませぬか。

着火ギター

彼はしばらくふてきの目の前でギターをかき鳴らしておりましたが、突如として天井に向ってファイアブレスをかましたのでした。

ぶぅおぉおああん!!

…アチチ!上に向ってフいたハズですが、最前列はケッコー熱風キマシタ!

それにしても見事なフキっぷりであります。もー一回ヤッテくれないかなぁとカメラを構えた所、Rinnさんはステージ反対側にテケテケ歩いて行っておもむろに2回目のファイアーブレスをかましてくれました。

というわけで、その様子を割とキレイにムービーに記録出来ましたので公開しておきます。

*注意* 音が雑音なので音量を低くして下さい! あと死ぬ程重いです!

Rinnさんの火吹きムービー

それにしても楽曲聴いてて思ったのは、どうもヘンな『間』の入れ方するなぁ、と。突如として楽曲のリズムが遮断される気がして、どーも馴染めなかったッス。

もっとこうさーCarpathian Forestみたいに分りやすくコテコテでもイイからノリノリで行って欲しいと…まぁ、けどもともとの楽曲が地味風味だから仕方ないのかなぁ。

Grim

のヒトはベースのGrimさん。オシシャルサイトによると…キカイ翻訳そのままの意味で正しいのであれば…なんでも臓器提供者らしい。よくわからんが、体調を良く保つ為にいつもアルコール漬けになってらしいよ。

Gard & Rinn

なんか、一種独特の空気を持つバンドでした。

ライヴは首が痛くなったほど…めちゃめちゃカッコイイ!と思う一方『シカシ実際のCD音源はどうなんだ?』と考えてしまうふてきなのでした。ライヴではその生音迫力は堪能出来ても、CDじゃカッチリ過ぎてしまうのでは…などと。

後日談。

Kholdはこのライヴを最後に活動を凍結してしまった模様です。GardさんとSarkeさんはもともと在籍していたバンドTulusで新作の仕事を始め、Rinnさんは…スタジオを作る?とかなんとか?不動産の人ですか(違)?

記念すべき凍結直前ライヴを拝めてラッキーだったと思われます。

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