Norway遠征記
Oslo

Inferno Festival 2006

Keep of Kalessin

巨人でごった返している中を必死の思いでくぐり抜けてミュージックホールに浸入すると、ナニヤラ丁度たった今その時に(クドイ)本日のメインステージ、トップバッターであるKeep of Kalessinが始まったらしく…明るいステージに向って、ホールに集結せし膨大な数の観衆達が歓声の声を贈り、どうも皆様、大興奮されております。

一曲目は新作ARMADAよりイントロのDeluge

イヤー!はじまっちゃったー!?

アタシはどこでもイイからとにかく前に行かなくちゃと、一目散に前方に向って走り出しました。

アタシ、このバンドは2003年のミニアルバムReclaim(Frostさんが打撃担当、Attilaさんが喚き担当というブラックメタル乙女トキメキ必至企画モノ)とさっき買った新作Armadaしか聴いてないの。

けど、ライヴ前に新作音源を聴けてヨカッタ。何かもーこのバンドは既にブラックメタルじゃナイぞと。

イントロに続いてアルバムそのマンマThe Wealth of Darkness演奏開始。

アタシ、本当は最前列の鉄柵に齧り付きたかったのですが、すでにクレイジーな観衆達がエサ場に群がる動物のように密集し犇めいており、気の弱いアタシは一瞬で割り込む気合いが霧散してしまいました。

アタシが辿り着いた場所は、ステージ左よりの前から2列目でした。

ステージを観察すると、アタシの目の前には薄化粧を施した金髪の美しいBassにーさん、Wizziac さんがアタマを上記写真のごとく振り乱して演奏してます。

同じくそのかんばせに薄化粧を施したLead VocalsThebon さん。

その声はイマイチ迫力にかけるデス声でしたが、まぁ楽曲のほとんどが雄々しい(笑)クリーンボイス部分なので問題ナイか感じで。

Thebon &Wizziac

で、ふてきはこの光景を目の当たりにしつつ思うのでした。

(…なんだ?Keep of Kalessinはビジュアル系だったのか…?)

が、しかしこのステージに熱狂しているのは女性ファンより圧倒的に男性ファンでした。

最前列隣で周囲の皆様の迷惑を省みず、凄まじいヘドバンをかます一団はすべてゴッツイ巨人ヤロウ軍団。

さっすがぁ、すっげー人気だな…!でもそのヘドバンはメーワクだな確かに…!てなわけで後ろのダメージを受けた観衆からヒンシュクくって一触即発な雰囲気でした。

そんなアタマの振りが邪魔な兄さん含めてちょっとだけムービーに記録してみた。

*注意* 音が雑音なので音量を低くして下さい! あと死ぬ程重いです!

keep of Kalessinのムービー

そーいえば、このバンドの首謀者はGuitarsObsidian Cさんのハズです。

彼は反対側のステージ右にて演奏されている模様。ふてきが右を観察しようとしても無骨なメタル観衆の背丈にジャマされてよくわかんねぇー!!!!

ふてきが悲しみにうちひしがれていると、ジャラジャラと鎖を装備したメタメタしいギターをかきならしつつ、Obsidian Cさんがこちらに歩いていらっしゃいました。

その…やっぱりデッカイ姿が視界に入った途端、ふてきはその華麗な仕事姿に目がヌカ漬け…もといクギ付けになりました。

Obsidian C

うきゃー--写真より ずーっと ずーっと ずーっと カッコエエエエー男だ!

ホントに総じてギター人種に関して興味を持たない性分のアタシですが、華麗な彼のギタープレイ姿で完全に目がハート型に。我ながらなんて単純なんだ。

フーム、ライヴはじまってマモナイとゆーのに、早速新たなミーハー回路に電源が入っちまった。

演奏は引き続き新作よりふてきの好きなCrown of the Kingsでっす。

メロメロでヘヴィ、勇壮なRPG臭い、いかにもObsidian さんが創作しそうな曲なのよ。

あ らーいず

あるまだー

あーんだふぃるどうぇぇえぇえ〜〜〜

ぎぶんうぃんぐすぐぅくらぁーぅ ぁあきんぐす

でーすざれぷたぶだらあぁぁああ〜〜〜い

アタシもテキトーに裏憶えながら、みんなと一緒に暑苦しく絶叫。妙なる一体感なり。

その後に続いた1曲はふてきのきーた亊なさ気な曲でしたが、続いて順調に新作よりメタメタしいナンバーのThe Black unchartedに雪崩れ込み〜!

ちょっとね、ギタ〜のメロメロが多いこのバンドのライヴ、Vo.のThebon さんが時折手持ち無沙汰な気がしないでもないです。

Obsidian C & Wizziac

で、アタシがキャアキャア喜びトキメいているObsidian さんが…ステージ右にとっとと戻ってしまうので、思わずアタシは追っ掛けに走りました…だって彼ってばカッコイイんだもん

おじさんやオニーサン達の間をネズミの心境でチョロチョロと縫い縫いしつつ、とりあえず正面近いココで一枚撮っておこーカナ、と思ったら。

トントン、と誰かがアタシの肩を叩くのでした。

不思議に思ったふてきがくるんと振り向くと、そこにデカいブラウンの長髪ヒゲモサおじさんドドーンと立っていました。

彼は無言でアッチアッチと前方を指を指し示しています。

なるほど、もっと前方にひろーい空きスペースがあるではありませんか。ステージ右側は結構スキマがあるらしい。アタシはヒゲモサおじさんに御辞儀をして、スタコラそのスペースに収まりました。

ちなみに、そのあたりではObsidian さんの素敵な仕事にあわせてエアギターに酔うヒトが見かけられました。

Obsidianさん1

というわけでObsidian さんを撮りまくってきました。うふふふ〜ン♪

無論、ムービーもいつもより大量に記録してきちゃったぁぁあ〜♪

で、ミニアルバムのReclaimよりタイトル通りの曲が演奏されて、ふてきはたいへん感慨深く聞き入るのでした。

Attilaさんの変態醜悪ヴォイスでもなければ、コンコンFrostさんの打撃でもありませんが、この曲ナマで演奏聴けて、オイラすげぇ嬉しかった!!!

Thebon さんの声は、ヤハリAttilaさんのソレよりは上品な感じですが…でも、違和感ぜんぜん無かったしナ。

このアルバム買ったのは、ただFrostさんの鬼畜打撃とAttilaさんの悪霊憑依声が聴きたかっただけだった。

当時はまさかこのバンドのライヴをこんな風に観る機会に恵まれるなんて、夢にも思わなかったモンだ。Opera IXといい、Gorgorothといい、偶然観れたってのが多くて、アタシはホントに幸せモンだ。

アタシのそんな感慨なぞドーでもイイ事なんですが…もー、前列のおにーさん達が喜びまくってアタマがすごい駆動状況になっております!アレは武器だな。

Obsidianさん2

Obsidian さんが奏でる流麗で物憂げなメロディが幕開けの、引き続き新作よりWinged Watcher

ムービーを併せてネットで早期に広く公開されていた、ちょっと短かめの曲です。

うーん、この大仰なギターのメロメロさ…実にハリウッド的なの。さすがドラゴンが飛翔して吠えちゃうだけの事はあるね。

そんなファストでもヘヴィでも無いはずなのに、客は喜びまくってヘドバン祭りになってます。このバンドって、けっこう前から存在している割に…そんなにハゲしく活動している訳でもないと思うのですが…根強いファンはたくさんいるらしい。

Obsidianさん3

最後の曲は、ミニアルバムのReclaimよりCome Domination。お客さん、それはそれは大喜びで盛り上がってます。やっぱりムカシの楽曲のほうがウケ、イイみたいだよ。

そーね、この曲は妙にエモーショナルなギターソロが印象的な名曲デスね。ふてきは華麗なギター仕事を披露するObsidian さんをメノマエに、Frostさんのカラコロ打撃を想起しつつ、魂の底より滅多に味わえないメタル的シアワセな気分に浸るのでした。

あー、新作とミニアルバム中心の選曲ってのは個人的に助かったナーという気がする!

Keep of Kalessin、アタシが期待していた通り素晴らしいライヴを供給してくれました。Obsidian さん、実はカッコエェエって事に気が付いたし

例えこれからRhapsodyのよーな方向性に行っちゃったとしても、きっと追っ掛けてしまうと思います、アタシ。

また観たいなぁ(え)

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