Norway遠征記 Oslo
Inferno Festival 2006 Carpathian Forest すでに時刻は夜の11時過ぎ。
アタシがステージ上を見遣った時、彼等はすでにそこにででーんと陣をはっていました。
その時の、隣にいた先程の一見おじさんっぽいオニーサン2人組の内の1人がおもむろに極めて自然に呟いたセリフが忘れられません。
『ちいさいなぁー』
…確かに、ナッちゃんはノルウェー民族にしてはリトル科に属すると思いますが、今更そんな周知の事実、本人の目の前でナチュラルに言わなくてもだな…(笑)
ナッちゃん…もといNatte Frostはブラックメタル写真展やCDで見られる写真まさにそのマンマの風貌でありました。
このヒトのお茶目なセンス、意味不明な暗黒下品浪漫(あんこくしもひんろまんと読む)っぷりが、アタシ大好きなの!きゃーん、やっと会えた…っつーか観れた!目の前で!
Natte Frost ふてきのブラックメタル乙女心炸裂なり。
『ふぎゃぁーっ!ナッちゃんだっ!!』
恥も外聞も捨て去ったふてきは日本語で思わず絶叫。隣のニーサンがビビってますが構うもんかい。以後の発狂っぷりはハズカシイので割愛させていただきます。以下、あまりにもハジけちゃったので順番間違ってたり、忘れてる曲あったら間違ってたらゴメンナサイと最初にアヤマっておくね。
なんの挨拶もなく、カラカラドラミングに続いてイキナリかました曲はBloodcleansing。
ブラックメタル的ノリノリ地獄の開始ナリ!
途端にしゅしゃまじい勢いで後方よりドドンと人間がつめかけ、とんでもない圧力にアタシの懐にしまっていた貰い物のCDから『パキッ』という、実に嫌な予感を呼び起こす音が聴こえてきました!
Carpathian Forest ですが、そんなコトに構っちゃられません。みんなで拳を振り上げ、暑苦しく喚き大会。
くれんぜんぐ!!
あとで聞いた話ではアタシの背後ではモッシュピットが1時間中ずっとグルグル混沌状態だったみたいだよ。しょうがないよね、あんなにノリノリでいてめちゃくちゃクールにブラックメタルしてるんだもの!
名盤"Black shining Leather"よりThe Swordmen、Pierced Genitalia、マニアにゃもータマンネェ、タイトでカッコイイ名曲が連発され、アタシはもう喚きーの叫びーの首振りーの、大喜び!!
ドラムのヒトが撮れない(涙) その、あまりのカッコよさにアタシは目の前にやる気無さそうにやって来たナッちゃんに向って、日本に来てくれ!と絶叫してますた(赤面)。ライヴ収録のクルーが彼にはりついていましたので、もしかしたらアタシのアホな日本語が(イヤ英語でも喚きましたが)収録されて……イヤーッ!!!!!
アタシの目前ではウワサの元EMPERORギター要員Tchortさんが巨体を揺らしております!
太り過ぎ!! ウワサは予々聞いておりましたが、それにしてもマルマル太っておいででした!カリギュラと比べてドッチがデッカイんだろうか?アタシはポヨンポヨンのボンレスハムを想起するのでした。一体何が彼をあそこまで変えたのでしょうか!?
でもってコレは定番、Mask of the Slave!!!もー、ウヒャウヒャ喜び巻くリのふてき。
まーすくおーぶすれぇええいぶ…ぉおお"お"ぁぁ〜!!
あぁこのドスのきーたブラック声タマリマセン、もっと吠えて喚いてくれェ!
Somehing never never changes!! Something never will!! He loves the fire…これ位の簡単な英語ならアタシでもヘドバンしながらイージーに喚けて歌えるよ。
ナッちゃんはステージ上でフラフラやる気無さそうに動き回り、実に手慣れた様子で客を煽ります。でもって、客は確実に煽られてます!
あんなにちっちゃいのに(あ)すげぇカンロク…いや、あーゆーのってカリスマっていうんだよね。
酒をちびちびやりながら。 コレも外せない、Skjend Hans Lik…ノルディックラングエージの曲ですが何故か喜んで喚いてるアタシ。だってこの曲もメッチャカッコイイもんねぇ。
えんべりかーん まーっだつらーぇい!!!
あの独特のノリノリ導入ギターと共にみんな大喜びで絶叫。あー、なんてキッタネェ、イイ声してるのかしら!
はーぁっ きいるだー どぉーっ!!
ホントにお客さんみんなノルウェー語でノリノリ絶叫してんの。まーこれだけモーターヘッドも真っ青の(ナニサマですか)ノリノリの曲かまされたら興奮状態になるわよ。
汚いロケンロールみたいなSucide Songも定番ですよね。自殺ソングって…もーみんな首振りノリノリですーさいど!すーっ、さーいど!!って絶叫。
コレ、ちょろっとムービー記録したんだけど取材のデッカイおじさんに阻まれて途中で断念しました。でも折角のノリノリのナッちゃんなので公開しておきますね。
*注意* 音が雑音なので音量を低くして下さい! あと死ぬ程重いです! 自殺ソングの途中断念ムービー きゃーっ、めちゃくちゃタノシー!!!
で、2曲程アタシの知らない曲を演奏。どうやら新作だったみたいです。
心霊写真が撮れました あと、Black Shining Leatherも演った。順番忘れたけど。ひょっとしたらコレがトップだったカモ(滝汗)…!いやーめちゃクールでロックロックでたまんなかった!!!
ナッちゃんは、さっきのKholdみたいに火を吹いたりしません。個人的に某ムービーのように、ぷよぷよの女性ダンサーがワラワラ出てきて全く意味の無いダンス?を踊ったりしてくれないカナーとドキドキ期待していたのですが、それはやらなかったです。
とはいっても、いくらナッちゃんの観客意表突きセンスが高次元の意味不明さとは言え某ライヴの時みたいに見苦しくてタマンナイハダカは見たく無いよ。
このシトもデッカイなぁ。 そんなわけで、今回ふてきの目をテンにさせたナッちゃんの意味不明行為はタンバリンでした。
演奏中、やる気無さそうにドラムの横にナニか取りに行ったナッちゃん。戻ってきたその手にはお子さまの遊戯アイテムであるタンバリンが…。
(…何を)
彼は無表情のまま、曲のリズムも無視してそれを頭上に掲げました。
そして全くやる気無さそうにパンッ★パンッ★と打ち鳴らしてみせるのでした。
……(∇°;;;;) …ポカーン…
余りの意味のNASA加減に、それまでノリノリに喚いていたアタシは呆気にとられてしまいました。
もちろん本当に全く意味はありませんし、音は聞こえなかったし、2、3回程叩いたのみだったのです。それなのにそれなのにそれなのに(クドイ)観客は数倍盛り上がって喜んでいるじゃありませんか…ブラックメタルのライヴにタンバリンかよ…これ、ナッちゃんにしか出来ないネタだな!
Blood Perveter Vrangsinn Natte Frost 古い名曲、Carpathian Forest。すげーグルーヴィーな曲で、最初から最後まで一気に突っ走って喚きーのってスタイル、短い曲なんだ。
彼は時折、マイクのシッポを掴んでくるんくるん回してましたよ…そんな一挙一動がなんだかとってもプリチー(死語)だよね。というわけでムービーに記録。
*注意* 音が雑音なので音量を低くして下さい! あと死ぬ程重いです! ナッちゃんのマイクくるくるムービー アタシの背後のヨッパライにーさんが『Possessed!!Possessed!!』とナッちゃんに向って一生懸命に叫んでいます。
(あー、I am Passesedを演れって事ね。アタシもあの暗黒下品浪漫な雰囲気漂う曲やって欲しーナ。それであーいあむ、ぽぜーっ!って叫びたいナー)
ヨッパライにーさんはショウが始まるとアタシの後ろに下がってくれたみたい。にーさんみたいなノッポさんが後ろに下がってモッシュ部隊をケトバシてくれてると、アタシみたいな女性客にゃ非常に助かります。ただ、アタシはヨッパライにーさんのアゴを何度か殴ったり頭突きカマしたりしちゃいました。ゴメンナサイ。
で、ナッちゃんはそんなヨッパライにーさんのお願い声を綺麗に無視して(笑)、けだる気に叫びました。
『He's turning Blue!!』
カワイー(壊) この曲ってイチバン人気あるみたい?ナッちゃんの絶叫の後にみんなギャーッって一気にボルテージあがってたもんね。ていうかこのライヴってば、ボルテージアガりっぱなしじゃねーか(笑)。
ナッちゃん効果、恐るべし。
客はこの曲、ほぼ全歌詞を合唱…否、絶叫しっぱなしだったヨ…まぁアタシの周囲の最前列の客は、ナッちゃんマニアばっかしなんだろーけどサ…それにしてもスゲェー(驚)。
The soul constipation … He's turning blue ! He's turning blue ! He's turning blue ! He's turning blue ! And nobody cares !! He …withered …He's not the only one ! Come on get it over with …You're not the only one !ホント、サイコーに盛り上がるだけ盛り上がって、大盛況の内にライヴは終了しましたとさ。
うふー、ちっちゃいなー(愛) このバンドはナニも特別な事しなくても十分その楽曲のノリだけで観客を熱狂させる事ができる数少ないブラックメタルバンドであると思います。
なにより、ブラックメタル好きじゃ無い人も魅了出来ると思う。
そんでもってNatte Frostの、あの不思議なセンス(笑)。
世の中にはホントおかしなヒトが存在するもんです。アタシはそーゆー類いの、決して世の中で広く認められない領域に生きるオカシな才能の持ち主をこれからも愛して止まないと思いますヨ!
あー、やっぱりNorway行くだけの価値があったわ!
また見たいなぁ(え)。
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