Norway遠征記
Oslo

ノルウェーはやっぱり寒かった

オスロまでは2時間程。

ヒマヒマでたまりません。写真とったりせんべい食ったり本読んだりウトウトしたり。

ロンドン郊外。

北海をまたいで(なんかやたら船がゴミみたいに浮かんでいるのが見えたし石油掘ってる施設がシムシティみたいに見えたよ)さっき飛んできた空路を戻る。

欧州は何やらブ厚い雲に覆われていてモッタリしている。

機内で配られた冷たくて湿った野菜サンドをいただきながらボケーッと空路モニターを眺めていると、やっとスカンジナヴィア半島に差し掛かったみたいで。

その一帯は…紫がかった重そうな雲が下界にかかっているらしき様子。

真っ白い上空の雲には円形の虹?がぼんやり架かっていた。コレって写真に写るかなぁと不安に思いつつ撮ってみたよ。円形の小さな虹みたいなのがヒコーキの翼のあたりにボンヤリ出てるの判るかな〜?

スカンジナヴィア上空の…虹??

ちょっと調べてみると、飛行機から見る虹っていうのは円形に見える物なんだそうだ。きっと下界ではキチンとした橋形に架かっているのでしょう。珍しいモン見れたねぇ。

ここいらで高度を一気に下げるヒコーキ。晴れやかな快晴の世界から真っ白い世界に一変ですよ。うわぁああんスカンジナヴィア半島の姿形がマッタク確認出来ないで終わっちゃうのね…と肩を落としていると。

あれれ、窓がうっすら全面、イキナリ凍り付いた!?

窓が凍り付くって高度がモノスゴク高い時でしょ…高度下げて凍り付くなんて…と不思議に思っていると、車輪の降りるガガンという音が響いてきましたよ。

ちょっと!まだまだ真っ白い雲の中で地表のチの字も見えないんですけど?早いんじゃナイデスカ?

と…一瞬。

突如として眼下に闇夜に青白く浮かび上がる、雪が降り積もったあの独特の針葉樹林(しかも吹雪っぽい)が…見えた!?

と思った瞬間に、ヒコーキはゴゴンと重く固い音と共に着陸してました。

ビビッたわー。それはもぅ、吹雪かと…!!

どんよりした灰色の世界。

霧雨の舞うほの暗い…午後8時の陰鬱なオスロ・ガーデモエン空港。

ガーデモエン空港についた。

…とまぁ…ノルウェーらしい出迎え?に感動?しました♪♪

窓からパッとみたオスロ・ガーデモエン空港はその建物の全景が小さな窓から見えてしまう程に小さな、トテーモこじんまりとした空港でした…この空港ってさ、たしか国際空港じゃなかったっけな?

集結している機体はKLMオランダ国際航空が一匹だけで後はALLスカンジナヴィア航空でした…なんかね、日本では珍しい部類に入るあの機体がゾロゾロ集結してるなんてちょっと、壮観だよ。

ヘヴィ・メタル荷物をゴロゴロ、機体を降りて入国審査に向いまス。

入国者の廊下は2階部分壁沿いに長々と作られていて、ずうっとガラスばりの為1階部分の出国フロアの全てが丸見えです。

すげーキレイなんですけど。出来たてホヤホヤか…リニュしたてかな。

ふんだんに明るい色調のオーク木材(違ったらスイマセン)を使用し、シンプルながらモダンなデザインにうまくマッチしていて、アタシはそのオシャレさ加減に思わず溜息が出ました。

この明るい色調の木目素材が、ポカポカあったか風味を醸し出してるの。

で、入国審査。

『EUのヒト用』『その他の国のヒト用』があって、さすが利用客がいなかっただけあってガランガラン状態でした。

アタシは『その他の国のヒト用』の最後尾に並んでました。そうそう、アタシはいつも一番後ろに並びたい性分なんだよね、特に海外ではさ。

アタシの前に並んでいるのは、例のヒトのカオにガンつけやがる韓国人ビジネスマンとその一家(家族で来てたのかとその時初めて知った)でした。その韓国人奥さんにオイラのパスポートをチラ見されつつ微妙な面持ちで挨拶されたので、こちとら笑顔大全開で挨拶をお返ししました。

で、その時ちょうど『EUのヒト用』のトコががらんがらんになったのね。そしたら『EUのヒト用』に座ってる担当のオネーサンがアタシに向って手招きするんです。

『えっと、アタシがいっちゃってイイの?前の方々じゃなくて?』

って疑問を投げ掛けましたが、オネーサンはやっぱりアタシを呼んでいるみたいなので…誠に申し訳なく思いつつ『EUのヒト用』の窓口に駆け寄ってパスポートを提出しました。

オネーサンは金髪碧眼の典型的な、美しいノルマンディーでした。彼女は16花紋の菊の紋章パスポートを広げながらイキナリ日本語をかましました。

『コンニチワー。1人で来たの?』

アタシは、そのオネーサンの流暢な日本語に驚嘆しました。

『う…うん、オネーサン、日本語ウマ…』

『ナニをしに来たの?』

『アタシ、ヘヴィメタルが好きで。オスロで明日、ヘヴィメタルの祭典があるの。それを見に来たんだよ』

嗚呼、単純にカンコーって言えばイイのに、ペラペラ詳細を説明してしまったアポな自分よ。オネーサンはアタシを見つめ、理解に苦しむ表情を一瞬見せた後、おしとやかに吹き出しました。

『ぷぷっ。それだけ?』

『うん、それだけ』

あー、笑われちまいました。ぷぷっ。ぷぷっだって…!!オネーサンはパスポートをぞんざいにめくって、ハンコを力強く(笑)押すと、言いました。

『うーん、問題無し!』

アタシは笑いそうになりながら…この部分はナンチャッテ英語で言いました。

『オネーサン、日本語すっげウマイね。もしかして日本にステイした事ある?短期間とか』

なんでもオーサカのナニワに5年語学研修でステイしてたそうな…。この件、即座にオーサカのナニワってドコ?とオーサカ在住のヒトから突っ込まれましたがアタシもよくワカランなり。

とにかくもー、お手洗いから柱まで徹底的にモダンで清潔な空港であります。

エスカレーターを降りて出口へ。一瞬、トナリの空港管轄事務所に迷い込んでしまったアタシは思いっきり不審がられました…ことごとくバカなり。

ターミナル1階の到着ロビーは時刻が時刻なだけあって閑散としていました。いやー日本人なんか全然いないね!闊歩している人間はALL北欧巨人です。

ここで、ハブラシとハミガキ粉を持ってくるのを忘れたアタシはそーゆーのが売ってそうな店を探しました…ありました。

日本でもお馴染みのセブンイレブンです。バナナが…。

セブンイレブンの果物。

ちなみにこれ以後、あのセマッ苦しいオスロ市街でもこのセブンイレブンはアッチコッチに見受けられました。やたらめったらNOK20のコーヒーとバナナが目立っているセブンイレブン、というイメージでした。

ちなみにハブラシとハミガキ粉はそれぞれNOK25だったよ。んー、366円?高いんだか安いんだか…よくわからんねぇ。ちなみにこのハブラシは…なんかこう、くにゃくにゃしてて使い辛いったらありゃしません。ハミガキ粉は…なんかこう、ピタピタしてて不気味な感触のちょっと塩入ってる風味のモノでした。もちろん、日本に持って帰って使っていますとも。

閑散とした到着ロビー。

セブンイレブンを手前に左に限り無く歩いていくと、エアポート・エクスプレスの『Fly Toget』の目印があります。この入り口わきの窓口に座っているおじさんにNOK170支払ってでっかい電車のキップ?を購入しなければなりません。『地球の歩き方/北欧』にはNOK160って書いてありましたが…どうやら値上げした模様ですな。

『あのぉ〜、オスロ・セントラル・ステーションに行きたいんですけども』

ここで、おじさんと意味不明なやり取りが3回程繰り替えされたのですが…未だにアレは謎だ。あの単語はどーゆう意味だったのだろう。って、今となってはその単語すら何だったか忘れてしまったわ。

デッカイ電車のキップを日本でもよく見かけられるような機械で刻印して、長いエレベーターを下っていくとホームが見えてきました。

特急電車が停車しています。ん、アレだよな?

ツヤツヤでキレーだな。

『地球の歩き方/北欧』によると全席自由席のハズなり。ふてきはテキトーな乗車口を選んで、とっとと乗り込んでみました。

なんかね、もうね、

成田空港に直結してる京成スカイライナーだのJR成田エクスプレスが恥ずかしくなってきてしまうほどの、落ち着きのある洗練されたデザインの車内でしたよ!!!

さすがNOK170(3000円)するだけの事はある。

念の為、近くに座っていた鼻の高いおにーさんにこれって座席指定だったりする?と聞いてみた。

おにーさんは一瞬戸惑っていましたがどうやらオイラのナンチャッテ英語を理解してくれたらしく…ちゃうちゃう、全部フリーだよって教えてくれました。

安心したアタシは鼻の高いにーさんに御礼を言って、荷物を車内中央の洗練されたデザインの荷物棚に収納しました。荷物棚の上にはウス形のプラズマテレビ?がくっついてて、ずっとニュースやら放送してる。電光文字ニュース垂れ流しのスカイライナーとはエライ違いだな。

車内の客はやっぱりまばらでしたが…割と直ぐに電車は動き始めました。何だか異常にむちゃくちゃ速ぇえ特急っぷりですよ!!

トナリのにーさんや鼻の高いにーさんは時折携帯電話で『あろ〜?』と話しています。はーん、ここの国では携帯電話の車内会話は禁止じゃないんだな。ふてきは何となく己の携帯電話を取り出して電源を入れてみましたが…

圏 外

ちょっとまて!ねぇ、ちょっとまって!嘘でしょう!?もしかしてオスロ市内に行かなきゃ電波が入らないのかVoderさんよ!?

しかし、その後もずうっとロンドンに戻るまで圏外は続いたのでした。オスロはノルウェーの首都だから大丈夫だろうとタカをくくっていたアタシには信じ難い現象でした。これこそ北欧はローカルという歴然とした証拠って奴か…!?

ま、まさかスウェーデンやフィンランドは電波入っちゃうとか!圏外ってもしかしてノルウェーだけとか!いやぁああああ、そんなの哀し過ぎる!!

あまりにも空しいので、気休めに車内から疾走する北欧の針葉樹林を写真に収めておこうと試みましたが…夜って事と、特急のスピードがあまりにもファスト過ぎて意味不明の画像に…。

意味不明。

まぁ、全編雪景色のド田舎光景が永遠と続いているっていうのは判るよね。

市内に近付くと閑静な住宅地が見えますがイタリアのローマで電車に乗った時に見た光景の事を思えば、あぁこの国は先進国だなと。アタシはそう思いましたヨ。

鼻の高い前のおにーさんはココはオスロ中央駅じゃないヨと言い残し、1つ目の駅で降りていきました。。

あはは、よく見れば上にキチンと路線図がシンプルに貼ってあるじゃんか。

こうして20分程でオスロ・セントラル・ステーションに到着です。

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