March
ヲ 〜友人Sの恐怖体験〜

2004.3.21

久しぶりに友人Sと食事をする機会に恵まれた。

ちなみに友人Sとはこんな奴である。

場所は上野、ジャンクフードが大好きなSの好みに合わせて

『ふらいでーず』という、

完璧な迄にアメリカナイズなレストランです。

甘くて大量で濃くてギトギト。

あたしはこーゆーの、毎日は絶対食いたくないッス…

会わない間に友人Sは、どうやら恐怖の体験をしたようだ。

今回はSの許可をとってコワ〜イ話を記すこととしたい。

事の始まりは会社の健康診断だったと言う。

腎臓の項目で引っ掛かった彼女は、某大学で精密検査を受ける事になった。

生まれて初めての精密検査にドキドキしつつ、

レントゲンを撮る時は

『それじゃ〜全部ヌイでこれを羽織って下さい〜?』

というレントゲン技師の言葉に彼女は蒼白になったそうだ。

『せんせい!一体何の検査なんですか!何をするんですか!』

と彼女はレントゲン室の中で慌てふためき絶叫し、

『…あの、ほ、ほんとうにレントゲンとっていいんでしょうか…』

と担当のレントゲン技師をタジタジさせてしまったとの事。

で、レントゲンを撮った結果、腎臓の異常は結石だったのだが

片方はテメェ勝手に流れてしまったので大丈夫だったそうだ。

もう片方は現在も薬で溶かす治療を続行中らしい。

それはおいておいて、大問題はこれからだった。

『子宮に7センチの影が見えるっていうのよ〜』

なんと、腎臓の精密検査で今度は婦人科の方に異常が見つかったと言うのだ。

『7cmだぁ!?』

不敵は思わず彼女の顔色を伺った。

血色良好だし、チキンをぺろりと平らげるその様は、

とても病人のソレとは思えなかった。

しかし7cmである。

もしそれが腫瘍であればタダではすまぬであろう事は明白だった。

悪性ならとっくにあの世行きだろうし、

良性でもなにかしら影響が出ているはずのサイズだ。

その初老の担当内科医はさっそく再検査の手続きを始めたそうだ。

『私は内科医なので専門医に再検査をしてもらった方が良いです』

と、大量の質問事項を記入する用紙を彼女に渡し…

『あの、すぐに婦人科の再検査しなきゃいけないんですか?』

言いしれぬ不安と恐怖にカバンを抱き締め、

オロオロする彼女に内科医はぴしゃりとこう言ってのけたとか。

『あなたねぇ、7cmですよ?考えてる時間ありませんよ!

私の後輩の婦人科医を紹介しますからすぐ行きなさい!』

4時間後、彼女はその婦人科で早速検査を受ける事に。

何でも、エコーの後の内視鏡が死ぬほど痛かったそうだ(合掌)。

それなのに笑える状況が彼女を待っていたのだ…!

『あれ!?』

これが内視鏡検査を始めての、担当医の第一声だったそうだ。

7cmの巨大腫瘍が見つかったのか!?と彼女は恐怖に凍り付いた。

しかし…

『無いよ!?』

『は!?』

内視鏡検査はハラの中を検査器具でかき回される訳だから、

相当痛いのは容易に想像が付く。

それなのにこの担当医は

『おかしい!なんで無いの?…もう一回エコーしていい?』

と何度もやりなおし、

『そんな…L先輩があるって言ってたんだから無いはずないんですけど…』

トンチンカンな事をのたまった挙げ句、

検査の痛みに脂汗をかく友人Sに向って

『どこ?』

と聞きやがったらしい(爆笑/笑うトコじゃ無いな)!!!

…友人Sはこう思ったらしい。

(あたしが知るかー!!!)

酷いわよねぇ〜!と泣き崩れるSに、

不敵はなんと言葉をかけたら良いか皆目見当もつかなかった。

『…まぁでも、何にも無ければ安心して日常生活送れるし?

何にも無くて良かった、ってコトよ!』

と迂闊に言うとオウム返しに彼女の言葉が返ってきましタ。

『そんな事言うけどねぇ!それじゃあ不敵ちゃん精密検査って受けた事あるの?』

『…いや、その、ないけど…』

『痛いし恐いしすンごい嫌なんだからー!!!』

再び、不敵は言葉を失ってしまった。

健康でごめんよ…。

『大体これだけ検査受けて2万円近く吹っ飛んで何も無いなんて

それはそれで腹が立つじゃない!?

お腹は痛いし財布は痛いし、もう最悪よー!』

不敵はもはや何も語るまい…と、

Sの怒濤の愚痴に身を任せるのでありました。

みなさま、健康には気を付けて下さいね。

それからお医者さんは選んだ方がイイかもね…。

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