ヲ
〜不敵、ガラクタコミケに行く〜
東京ビッグサイト。
不敵はここで毎年春夏冬の3回サバイバル戦を行う為トテモ歩き慣れてるし、
スゲェ嫌な言い回しだけどアタシにとっちゃあ『庭』みてぇなモンなんだ。
そんなビッグサイトに例のサバイバル戦でもないのに逝ってきたヨ!
『ワンダーフェスティバル2004冬』だって。
元来このイベントに対する不敵のイメージって、
野郎専門なロリフィギュア即売会ってイメージだったんでス。
でもちょっと、違ってた。
天気良くって、メッチャンコ暴風だった。
いつも通り(爆笑)新木場でタクシーに乗る。
道路は驚く程スカスカだった。
およそオタクイベントが開催されているとは思えぬ光景であった。
で、
不敵は未知のオタクイベント潜入に意味もなくモノスゴク緊張していた。
だって、未知との遭遇だと思ったんだもんよ!
見渡す限りロリフィギュアお花畑っていう偏狭なイメージが抜け切らなかったんだもん!
けど、伏兵が待ってました。
タクシーを降りると、もうそこでそのニオイに遭遇してしまったんです!
そう、コミケ3日目の『野郎どものニオイ』である!
うーんこの芳香をなんて説明したら良いのかなぁ…
ホコリっぽくて酸っぱいカンジ?
大量のお兄さん達がゾロゾロとダンボ−ル箱を持って歩いてゆきます。
み、みなさん、どこいくの??
もうお昼でお帰り?
異様な雰囲気に気押されながらも不敵はフラフラと歩を進めるのでした。
出迎えてくれたのはYさん。
呆然としている不敵にタダ券である所のカタログをめぐんでくれた。
…さっそく西館へ…うわぁあん
やっぱりオトコくせぇえええー!!!
その内部に突入するだに、濃密になりゆくその甘き(?)芳香よ。
我が周囲で繰り広げられるはジャンル破綻の何でもありな混沌としたガラクタ天国世界。
自分でスキなようにカスタマイズしたガラクタを展示したり。
お祭りの屋台のノリな骨董品的商品をぞんざいに陳列してたり。
ほえぇ〜〜、濃…濃ゆいぞ!う、ひゃひゃひゃ(泣笑)!
食い物まで売ってたけど。
その近くにはボルタック商店…もとい武器屋があったりする。
斧とかフレイルとか…でも値段がアレだったので買えなかったよ。
この界隈に存在するはほぼ野郎。女はちびっとしか見かけないのよ。
だから3日目のニオイがするのね…みんな〜お風呂入ってから来ようよぉ(泣)!
つ〜か、やっぱりアタシは基本的に男ギライ??
メゲてたまるかと半ばヤケクソになって歩いていると…
あったあったベルセルクなアイテム!
キャ〜〜〜!
おじちゃん!
ユービックのおじちゃんっ!
おじさま、あたくしこんなところでお会い出来るとは思いませんでしたわっ!!
こんなサイズだったら絶対一匹ペットに飼いたい!!
でも売り切れだったのよね。
てか、ベルセルクアイテムはほぼソールドアウト気味だったよね。
それからコレ↓を見つけた瞬間、不敵は思いました。
コレ…冷蔵庫に貼ろう。
その後、Yさんとその仲間が集まってるサークル前に居着いてしまいました。
…回りは玩具だらけなのに話題がほぼメタルで(笑)。
きっとお仲間さんの耳に入ったとしても意味不明なんでしょうね。
サークルの方々はとても良い方々ですが、当然アタシの事なんか知らない訳で…
『…このヒトは、誰の知り合い?』
…ウン、キミタチの疑問は至極自然な発想だヨ(苦笑)。
ところでアタシ、Yさんと話しつつずっと気になってた事があるんです。
前の椅子に座っている若い女性。
ず〜〜〜〜〜っと俯いてらっしゃるの…表情は強張って固い。
スキを見てこちらからナンパ(?)してみました。
すると彼女、堰を切ったように関西弁で喋り始めたのよね。
べ〜らべらべらべら。
女同士、異世界の中意気投合するは致し方ない事であろう。
彼女、ダンナさんにくっついていらしたということで…
相当うっぷんがタマってらっしゃったみたい。
あぁ、ちょィと奥サン?旦那の前で、そんなに色々と(汗)…
『あの人達の喋っている言葉が判らないんです!』
『宇宙語にしか聞こえないんです!』
…アタシ、奥さんのこのセリフが耳にコビリ付いて離れないぞー(爆笑)。
不敵はいつのまにか宥める役柄に徹しておりました(何でだ)。
まぁ、そのなんだ。
自分も偏った狭くて深い趣味に没頭している人間だから
ダンナさんのキモチはよっく判るし(それもどーかと)
何とも言える立場ではないケド…
オタクをダンナに持ったカタギの奥さんは大変だよなぁ
と、まぁ色々思う事が多かった一日でした。
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