Augest
ヲ 〜夏コミ喜怒哀楽〜

2003.8.16

8/15〜17の三日間、世界最大のオタク祭典が行われました。

買物客は48万人、売りサークル数は約10万サークル。

十数年通う不敵も15日と16日のみ、友人E氏と共に行って参りました。

2日とも最初から最後まで雨でした。

朝8時半に会場に着く。

すでに凄まじいまでの人間行列が出来ていた。

この大雨の中2時間待ちました。

…マッタク、どうかしているよね(自分もな)。

待っている時、欧米系外人の団体さんが列に向かっているのを見かけました。

どうやら団体ツアー客のようだ(一体どんなツアーなんだよ)。

全員、唖然とした表情で行列を見つめていた。

…ひょっとしてあたしたち、大和民族の恥さらしですか。

さらに奇怪な事に徹夜組までいたという、驚愕の事実。

前日から大雨フリっぱなしだったのに、何故あえて禁止行為を行うのか。

ドシャ降りの中、徹夜してまでも彼等が買う同人誌とは

いったいどのような物なのか。

今日のスタッフさんの名言:

(徹夜組行列を指差し)『あれはいらないものです』

それでも徹夜組は一番最初に入場出来てしまうこの矛盾。

禁止行為というならば準備会は毅然とした態度を取るべきではないのか。

そんな締まりのナイ日本の外務省みたいな態度してっから、

ズにのって徹夜やるんじゃねぇの。

大体以前新聞沙汰にもなった『コミケ狩り』の標的になって死人が出たらどーすんだよ。

イベント存続出来なくなったら…いやイイんだけどねあたしゃ。

もう長い事楽しませてもらったしな。

で、もう地面は全面水たまり状態なのね。

けどやっとこさ待ち行列が動きだしてホっとするのも束の間。

行列待機会場である駐車場から出るトコロ。

池になってるんですけど。

ステキな事に、足首までヒタヒタに浸かっちゃう!

でもスタッフの方がそこを通れって言うから、

みんなサバンナのバッファローの大軍みたいにザバザバと民族大移動してんのね。

その時のスタッフの誘導がケッサクだったんだぜ。

「みなさ〜んココを通って下さ〜い、列を乱さないで下さ〜い、

(池の中を通る事により水浸しになるのを)

あきらめてくださ〜い」

この掛け声聞いた瞬間、あたしゃ噴き出したね。

んで、腹が座ったね。

…けど、やっぱり我慢出来なくて叫び出しちゃったイ。

『イ"ヤ〜〜!!イヤ〜〜〜!!イ"ヤーーー!イヤ〜〜〜!イ"〜ヤ"ーーー!!』

我ながらうるせぇっつ〜〜の。

入場後、まず喫茶店に入って一息。

サークルチェックの総まとめを実行、さぁ参戦〜〜〜!
…と、ふと視界の隅に目をこらした。

そこには…ナージャ(明日のナージャ)のコスプレイヤーがいた。

しかも野郎だ。

まるでラオウが幼女の格好をしているかの様なその様相に、

不敵はたちまち全身総毛立った。

頼む、カンベンしてくれ〜!!!

あんな物を見るのは遥か遠き昔、幕張メッセでコミケが行われた際に目撃した

ミンキーモモ、ペルシャ、マジカルエミな原哲夫的野郎軍団!!!

あの時の恐怖と嘔吐感だけで十分だ。

あの時のスネ毛が忘れられない悪夢、再び…!

一日目はちょっと興味のあったテニプリの超有名サークルに並んでみた。

このジャンルは今が最盛期なようで、メッチャクチャグッチャグチャに混んでいた。

ここはこの日一番の危険地帯だったと思われる。

私の目の前で青い傘をさした(有名サークルの買物客行列は野外にはみ出すのだ)

どう見ても小学生の幼い少女が、大人の腐女子軍団に紛れて

たった1人で並んでいた。

この時、不敵はこう思いました。

『あらあら、こんな大雨の日にこんな○○な有名サークルに並ぶなんて、

随分おませなコねぇ…お母さんに何て言ってお小遣い貰ったのかしら?』

しかし、すぐにその真相は解明されたのだった。

ほどなくして、列の横から30半ば〜40代位の女性が入り込んできたではないか。

『ごめんね〜○○!ありがとう〜〜』

なんて言って少女と場所を交替してやがる。

つまり、この母親は小学生程の娘を己の買物要員に使っているのだ。

アタシに言わせりゃ、イカガワシイ本を自分の子供に買いに行かせる母親ってなもんだ。

おいおい、なんかおかしくねぇか?

子供を持ったら子供の人生に対する責任が発生するんだよ。

コドモはアンタのオトナ向け同人趣味の道具じゃねぇえええんだよ!

ココはどう見たってカタギなイベントじゃあ、ねぇえんだよ!

大体、こんな子供にとってメッチャ危険な空間(しかもこの日一番危険な地帯)へ、

親が率先して連れてきてんじゃねぇよ!

ちなみに母親の広げた手帳には、テニプリのキャラシールが隙間のナイ程貼られていた。

…いいっ、痛ぇー!!!

…人の事は言えぬ。

己もマイノリティ人生まっしぐらであり、またそれが

胸を張って公言出来るシロモノであろうはずもない事など、とっくの昔に承知している。

だが…しかし…!

やっぱりキモチわりーんだよ、この光景!

もう不敵はいたたまれなくなってソソクサと東館から脱出。

微妙にやる気を削がれたまま、待合せ場所に行ってとっとと帰路につきましたとさ。

もうすっかり疲れ果てまして、翌日は立てなくなりました。

カゼだし腰が痛いし。

もう不敵もトシなのである。

:追記:

今回のコミケもお子さま迷子館内放送が流されまくってたゾイ。

あんな外道な空間で取り残されて、子供、可哀想だろうが!

しっかりしやがれ、日本のオタク親どもが!!!

オタク親にゃオタク親なりのスジの通し方(苦笑)ってモンがあるだろうが!

コミケをスーパーマーケットだか、デパートだかと思い違いしてンじゃねぇだろうな!?

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