ヲ
〜不敵、中古マンションを買う〜
っていってもね、とーちゃんの退職金を借りて買ったの。
何て奴だろう、あたし。
というワケで、これから生きてる限り返済していかにゃならんの。
まぁいいや、きちっとやるさ。
今日お金払う日で、会社を半日休んでソコへいってきました。
場所は超・ド田舎。
すぐ側をスカイライナーがすっ飛んで行き、田圃だらけ。
売ってくれたのはそこで1人で住んでた50〜55位のおじさん。
千葉の山奥で空手道場やってる師範代。
多分殺りあったら即殺されます。
事故で大怪我し、ここにやってきて静養してたんだけど、
実家の実父が亡くなり、家に戻るので、ココを引き払う事にしたそうな。
名刺貰ったんだけど凄まじい
肩書きで、見なかった事にしました。
郵便局で手続き終わって両親とついでに昼飯をとることにしました。
おじさんはちょっと足腰が不自由そうでした。
おじさんは割と寡黙な人だったのですが、
美味しいマグロ丼がやってくると色々しゃべりはじめました。
『実家には40帖の空手道場があって、今そこは引っ越し山になってます』
そこでよせばイイのにとーちゃんがよけいな事いう。
『空手ですか〜ウチの子は合気道のハシゴ段なんですよ』
『ギャース!とーちゃん、ソンナ事暴露シナイデー!』
こんな恥ずかしい具合である。
もののついでで、おじさんにちょっとだけ不敵のトラウマな
正拳突きの握りについて講議してもらいました。
この時、おじさんに『チミの年齢は?』と聞かれました。
スゴク嫌な予感がしました。
.
.
.
.
.