February
ヲ 〜不敵、熱海温泉へ行く/1〜

2003.2.22

香港のエアライン入社試験に落っこちた友人Sさんの

『落ちてたらウサばらし温泉旅行付き合ってもらうから』

この約束の任務遂行が成された…すなわち熱海温泉である。

不敵はここンとこ将来の身の振り方についてストレスためてたし、

おそらく極貧地獄に落ちるであろう我が近い将来を考えると、

とにかく今回は遊ぼうとハラをくくった訳で。

東京駅を踊子号で出発。

『ホテルでねー女性向けのサービスでねー』

車内でSさんは語尾にハートマークをつけながら喜んでいた。

『ドレス借りて写真とるってゆーのがあるの!

もうあたしすっごい楽しみでぇ〜!』

こんな恐ろしい台詞がその口から飛び出した時、

不敵は真っ青になって絶叫した。

『ヒー!まさかっアタシにも付き合わせるつもりィ!?』

『当たり前じゃん!君のドレス選ぶの凄い楽しみにしてたのよ』

『ギャー!そんな事聞いて無いー!』

…こんなノリで一時間半、熱海に到着。

天気は小雨のパラつくイヤな感じ。

熱海って2回目なんだよね。

ホテルニューアカオは築30年くらいの絶壁に張り付くように建てられたホテル。

ロビーはシャンデリアがギンギンギラギラでした。

部屋は絶壁に叩き付ける波飛沫が壮観な景色が

一望できる、ごく普通の洋室でありました。

その後、ホテルが直営するハーブガーデンで、

ラベンダーアイスクリームとローズティーを堪能。

美味しいデスネェ。

女の特権(?)デスネェ。

ハーブ枕を制作するサービスにもトライしてみました。

ミントとローズマリーとラベンダー、シナモンにコリアンダーを配合。

…素晴らしい咆哮に…もとい芳香にむせ返りました。

ところでSさん、園内を散策中、パンジーを指差しながら

『このポピー可愛いね』

と真顔で(´ー`)発言。他にも水仙をチューリップ(´_ゝ`)だののたまうので、

ここぞとばかりに不敵は思いっきりバカにしてやった!

その後、嫌な物は先に済ませようとドレス写真サービス強行。

凄い混雑で、客のほとんどが50〜70代のおばさま方です。

『不敵ちゃんのドレスは、あたしが絶対似合わなさそうな物を選ぶんだ♪』

私は、それはもう、死にたくなってきました。

『…いまほどアンタを悪魔だと思った事は無いよ』

彼女が酷薄な笑みを浮かべながらトンでもない衣裳探しをしている間、

不敵は素敵なブツを奥にて発見した。

おお!黒いチャイナドレスじゃないの!

着たーい!

似合わなくてもイイから一度着てみたかったのだ。

『うおおおお!コレが着てぇ!』

『ダメだよ!不敵ちゃんはこのピンクのフリフリ着るんだから!』

不敵の悲痛の訴えに彼女は乙女色の甘ったるそうなドレス

押し付けてきたので、思わず不敵は絶叫した。

『ギャーッ!』

そのトンでもない衣裳と逃げだせない己の気弱さを呪いながら(大袈裟)、

不敵は空しい抵抗を試みるのだった。

『じゃあアンタはこの赤い中国服を着るッ!ソレであおいこッ』

…と言う訳で結果発表。醜悪な物見せるなって怒らないでね。

コスプレ1
縮小した故、 顔なぞはわかるまい … それにしても 爆笑!

コスプレ2

黒いチャイナ服はブカブカだった。でもスリットが新鮮でした。

家族連れで参加していたお父さんに、

『そのカッコで色っぽいポーズを!』

と所望されましたが丁重にお断りしました(何者だよアンタ)。

乙女色の甘ったるそうなドレスはペチコートっていう、

スカートを広げる輪っかみたいなの腰に巻くのね。

あれってキックが出来なくなるよね。

間合いもすっげー広くなっちまうしな。

そして息つく間も無く15階ダンスフロアでのバイキングディナー。

ここの鯛茶漬けは絶品

ダンスフロアから一望する相模湾あーんど熱海の夜景は絶品。

オススメのバイキングレストランスポットです。

熱海といったら温泉なので早速温泉に入ってみた。

まずフツーの大浴場でタコになってから、

となりの野外設置のハーブ温泉につかってみることにした。

ベランダみたいな所に設置された四つのバスタブ。

すぐ側に相模湾の波が打ち付けてきておりまして…壮観!

でも寒い〜〜〜!

深紅のバラの花びらがウジャウジャ浮いているローズバスを筆頭に

ラベンダー風呂、カモミール風呂、ローズマリー風呂という品ぞろえ。

もう完璧に自己満足の世界ですね(苦笑)。

不敵は薔薇風呂につかりながらひたすら

『…モッタイナイモッタイナイ…』

と念仏を唱える一方、

某ガンダムキャラのトレーズ閣下を思い出してました。

一番気に入ったのはラベンダーのお風呂。

2人で腰だけ浴槽に浸かりながら

上半身だけ身を乗り出して20分くらい海を観察(ハシタナイ)。

小生、飛行機と波はいつまでみててもホント飽きが来ないッスよ。

イ〜イ気分になって部屋に戻る。

ドラマ『家政婦は見た!』を笑いながら見た後、

我々は明日のアバレンジャーを見る為(赤面)に早めに就寝したのでした。

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