Italy short-term stay notes * Part-2

待ちに待ってたライヴ

ライヴに行きましょう

さて、怒涛のランチコースの代金を支払うと(70ユーロだったかな?)店のおじさんはタクシーを呼んでくれました。店のマスター&店員に見送られて、ふてきは強烈な印象の残った地中海パスタの店を後にするのでした。

うおおおお!胃が!胃が重過ぎる〜〜〜!!!!

ホテルに戻り、ライヴに行く準備(日本のお土産を装填!)をしました。時は午後3時です。まだライヴハウスには誰も集結していなくて、数人イタリアンの黒々としたデカイ★ブラックメタラーがタムロってました。ふてきはデカイくて長髪のイタリアン★メタルカップルにライヴの開始時国を尋ねました。

『あぁ、9時半からだよ!』

慎重に、しかし丁寧にデカイくて長髪のイタリアン★メタルカップル@男の方はそう教えてくれました。この人々はここでその時間迄待機しているつもりのようです。ふてきはココで胃が重過ぎてグッタリしかけましたが、スーパーマーケットに行くRさんについていって、ホテル界隈をウロウロするのでした。

まぁ、しかし、日曜日って欧州のショップはモノの見事に休んでるモンなんです。だからスーパーマーケットもお休みです。

仕方ないので、ライヴ開始時刻までフテ寝してました…あぁ、寒くなってきたぞ…。

夕闇の中、ライヴ会場に歩くと…

…ハハハハハッ!いるいるいる!

イタリアン★ブラックメタラーの黒光りしているデカくてむさ苦しい群れがよ!

大通りに面したカフェをソウソウたる黒々としたデカイ★ブラックメタラー部隊が占拠してます。すごいマニアックな、日本ではありえねぇ光景です…

…ハハハハハッ!店の中が黒い黒い!

ライヴ会場入り口周囲には凶暴そうな黒々としたデカイ★ブラックメタラー部隊が黒々とたむろっていました。スゲー迫力。既にこの時から珍しいアジア人であるアタシは注目の的です。『ナンだあの女?』という目で睨まれます。懐かしいなこの感じ!恥ずかしいよね!まっ慣れてるけどね!

続々集結するブラッカーたち。

会場入り口にはスッゲェ日本語のペラペラな『サミーくん』というスタッフの色白なオトコノコが待っていました。彼はアタシを見るなり言いました。

『知ってるよ!キョウコだろ?』

どうやらプロモーターのアンさんからアタシの事を聞き及んでいたみたいです。そんなこんなで会場のドアがオープンすると、大勢の黒々としたデカイ★ブラックメタラー部隊が続々とライヴ会場内部へ消えて行きます。ふてきも15ユーロを支払って手にハンコを押してもらい、会場内に侵入しました。ホントに視線が痛かったです。

ALPHEUS

記憶は定かじゃ無いのです。というわけで…覚えてる部分だけを、またしても下記の通りいいかげんなマップにしたためてみました。ん?トイレとかどこにあったんだっけな?忘れちゃった。

ライヴ会場。

スタッフとかバンドメンバーは『搬入口』から会場入りしてきます。まずクロークにお土産を突っ込んだフクロを預けて(無料でござる)ラウンジからその場へ向いました。ラウンジにタムロっている黒々としたデカイ★ブラックメタラー部隊がアタシを見て不思議な顔をしています。『まぁまぁ、イイ男が細かいコトを気にスンナって!』と肩を叩いてやりたい気分です。

アイテム売り場がアッチの壁とコッチの壁にありました。コッチの壁は色んなブラックメタルバンドのTシャツ&CDを売っててヨダレが出ます。でも背のデカイ巨人達が夏のクリアランスセールin伊勢丹の如く群がっており、とても東洋の子猿が割り込めるモンじゃありませんわ。

殺気立つアイテム売り場。

どんなブラックメタルなTシャツがカベにはっついているのか拡大して観察してみましょうね。左からARMAGEDDA、DEATHPELL OMEGA、BEHEXEN。下のは言わずと知れたMORBIDですわね。こーゆーのって日本に売ってるの?値段は15ユーロくらい。1ユーロ143円として2175円くらい。日本で買うより安い感じ?

拡大してみた。

ふてきが日本で同胞より受けし重大な使命は忘れておりません。でも1349のアイテム売り場はアッチ側の壁際にありますがまだ品物が到着していません。というわけで、手持ち無沙汰のふてきは壁に寄り掛かって観察を始めました。

荷物搬入口からスタッフがイロイロ楽屋裏に向けて運び込んでいます。明らかにバンドのメンバーっていう一団も。たぶん前座のバンドです。

他には12、3箱のピザを積み上げ運び込むスタッフとか。あぁ、それってばゴルちゃんと1349のメンバーが食うのね!もちろんイタリアだからピザっていう単純な理由よね!

こーゆーどマイナーな界隈での日本人は珍しいので、イタリアの黒々としたデカイ★ブラックメタラー達に目の前を通り過ぎられる度にふてきはジロジロ見られます。

『なんだありゃ』『目が細いな』『黄色いな』『ホビッツみたいだな』『きっとイタリア在住の日本人』『いや日系イタリア人』『なんか間違ってるんじゃ無いか』

きっとこんな類いの視線だと思いますが、地中海性気候に住まう彼等の性質は陽気でお気軽ノーテンキ族ですので、迫害はされていなかったと思います。時々、

『イタリア語しゃべれるの?』

と声をかけられます。頭をふると残念そうに去っていくヒトもいたりして。彼はきっと外人とペラペラお喋りしたかったんだろうと思われ。……十中八九、ここにいる人間のほぼ全てが英語をしゃべれないんだろうな、と。いくら物珍しくてノーテンキでも英語が判らないんじゃ異文化交流は難しい。

すると、このイタリア人たちに声をかけられた。

イタリアンメタラー。

この一団はちょっとだけ英語しゃべれてたね。所々アヤシイけど。

この若者軍団ってば、めちゃめちゃ明るくてノーテンキで男性陣には初っ端からイタリア式挨拶のキスを迫られるわ要求されるわ…

『そんな慣習日本には無いんです、ごめんなさい!』

と断りました…女の子はシシリー島出身のミッシェルちゃん25歳。すげーイイ子で可愛くて。シシリー島から朝6時の電車に乗ってココまでやってきたそうです。大変だな(オマエもな)。アタシの年齢教えたら目をドラエえもんのように丸くして聞き直してたな。

『…21〜25歳だと思ってました』

どのバンドを目的にきたの?と聞かれたので

『1349だよ』

と正直に答えると全員に怪訝な顔をされたので、

『ご、ごるごろす(モナー)』

と言ってみると、みーんなして『すばらしい』『やっぱそーだよな!』『Gorgorothサイコー!』と、喜びコーフンしてました。もしかしてGorgoroth目当てばっかりなのか?1349ってそんな人気ない?と思いましたが…ミッシェルちゃんが

『あの…数字の名前のバンドの読み方判らないんだけど…どーやって読むの?』

って聞いてきたので

『さーてぃーふぉーてぃないんだよ』

って教えてあげたらメチャ喜んでました。もしかしたらヤツら、1349の読み方判らなかっただけかもしれん

前座と凶暴な北欧野郎

で、トートツに前座が始まりました。ツルッパゲのおじさんがヒステリックに吠えてます。あのバンドはナンすか?

前座。

そこでダメもとでミッシェルちゃんに聞いてみました。

『ZEDHERよ。イタリアのスラッシュメタルなの』

へぇええええー地元さんかぁ。知らんなぁー。スラッシュってなぁ良くワカンネェ界隈だけども、もっとこう、殺伐と軽くって鋭利でさぁ…んんんっ、やっぱりアタシの感性にはわめきVo.型メロデスとしか受け取れないわぁ。

どんなバンドだったのか興味のある読者諸氏、は下記オフィシャルサイトにて音源を聴けますので各自お確かめ下さいナ♪

http://www.zedher.com

客はぐちゃぐちゃって感じじゃ無くて割とまったり風味に観てましたね。ちなみに下記写真のイタリアメタラーのTシャツはSATYRICONですナ。

見てる客はこんなまったり風味。

あんまりメロデスの興味の無いアタシは、1349のメンバー入りを見逃すまいとず〜〜っとスタッフ&荷物搬入口を眺めておりました。

しばらくすると搬入口から、すっげぇデカくて恐そうな厳めしいツラ構えの、ドレッドヘアをぞんざいに一つに束ねたヤケにゴッツい北欧野郎(顔つきで直ぐ北欧人と知れる)が背中にギターをかついでノシノシ侵入してきました。

『うあ!恐ッ!誰だアレ!Gorgorothでも1349でもねぇゾ!?』

なんか、ガタイがほんとイカツイ…えーと、決してムダなぜい肉系でも筋肉モリモリ系ではなく…そのぉ…喧嘩したら1発でブチ殺されそうなイカツさなのでした。

あーっと…なんか、その表情は物凄くイライラしているように見えますよ…。

ヤケにゴッツい北欧野郎は楽屋に行こうとしているのでしょうが、客のカタマリが行く手を塞いでおります。

…ところで当時、フロアを縦横無尽にウロチョロし回るちょっとハイなイタリア若人がいました(何故かふてきに声をかけてきたが前回の教訓があるので適当に避けておいた/笑)。この脳天気イタリア若人はヤケにゴッツい北欧野郎の行く手を思いっきり遮っていた為、被害を受ける事に…。

ヤケにゴッツい北欧野郎は、目前の何も知らないイタリア若人に向ってズオッとそのゴッツい左腕を伸ばし、花々しくゴミを投げ捨てるかの如く力任せに突き飛ばしたのでした。んで、何事も無かったかのようにやっぱりノシノシと前方に消えていきました。

『うあ!恐ッ!…今、憎悪を垣間見た気が…』

思わずふてきとRさんは驚愕の声を上げました。…あのヒト、スタッフだよな?だとすっと、アレが客に対する態度なんか???よくわっかんねーな。

売り切れだった

そんなこんなで前座の演奏が終了すると、次は1349のハズなので前に行ってみますがナカナカ始まらないわ火ィ吹かれたらアタマ焼けるカモ(その前に他のデカいイタリア人が全焼だろ)と割とすぐ後ろに戻って来ました。

気がつくと1349のブースに荷物が置かれていて、ヒトもいます…おぉ。そのブースに立っている女性こそ、まさしくANN女史でございました。

『あの〜。1349のニューアルバム、Hellfireが欲しいのですが!』

『1349のHellfire?あぁ、スイスのライヴで全部売り切れちゃって、今あるのはこの1stアルバムだけなのよ…』

(ホワイ!?これからこのツアー1ヵ月あるハズなのに今からそんな状態でいいんですかッ!)

ん〜。まぁとにかく凄い人気なんだろうなぁ。取りあえず日本で待っているであろう同胞の為に証拠写真を撮っておかねばなるまいと、1349(Gorgorothの商品も売ってる)売り場の貧相な机の上の写真を記録するのでした。

アイテム売り場は寂しいもんです。

不敵はココで1349のTシャツを数枚ゲットしました。Rさんは1349のパーカーを。けっこうMサイズが豊富で嬉しいッス!

『キョウコ、あなたは後で1349のメンバーに会えますよ。ライヴが終了したらここで待ってて下さい。私がアナタをバックステージに連れていきますから』

『うっひゃあ!Yeah! Thanxxxxx!』

ふてきは歓喜にぱぁあああっと喜色に輝かせながら(爆笑)答えるのでした。ちなみにANNさんにお土産(富士山のモチーフなチョコレートです)あるので渡したいッスと言いましたら、『え〜!?ワタシに??』とめっちゃ驚いてましたヨ。

しかしながら、これを最後に2度とANNさんを見る事は無かったのです…!!!

ふてきはゲットしたお宝をクロークに預けてある貧相な『お土産フクロ』に詰め込んで、1349のライヴ開始を待ちわびるのでした。

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