Italy short-term stay notes * Part-2

真実の口は溶けたおじさん

テヴェレ川まで散歩

閑休話題。

夜中、ふてきが眠っていると突如としてRさんに起こされました。

『私はフランス入国時にパスポートに判子をもらえなかった。もしかすると日本に帰れないのではないか?明日日本大使館に行ってみようか』

と、とても不安がっております。日本大使館の場所は確認済みですが、日曜日は日本大使館お休みなのです。そこでツアコンの友人が大活躍な訳です。早速ふてきは携帯電話でメールを打ち始めました…すると、アリガタイ事に速攻で返信が来たのです。

『問題なし!ハンコウは係の人の気分次第だからね、気にしなくていいよ』

あとで聞いた話によると特に日本人の場合ハンコ押してくれない事が多いそうです(米国などはほぼ押してくれないとか)。なので、海外旅行の記念に是非スタンプが欲しい人は係の人に『スタンププリ〜ズ』と言うとイイよ!…それでも貰えない場合が多いらしいですけど。

それにしても係の人の気分次第って、それってどーなんだろうか。

そんなこんなで3日目のイタリアの朝です。ホッペタが落ちる程ウマイ朝食をいただいて、さっそく観光に出掛けます。今回は有名な『真実の口』が目的です。

『真実の口』が保管されている『サンタ・マリア・イン・コスメディン教会』はローマのテヴェレ川のスソに位置します。このローマ市内を縦に突っ切るテヴェレ川も見たかったしで、丁度良かったかなと。

ローマは路側帯をも車が全てを占拠する。

地図を確かめながらローマの朝を散歩気分で歩いておりますと、どうもたくさんのローマ市民が北を目指して歩いていくような気がします。

(出勤か?いや欧州は日曜って日本では考えられない程みなさん揃ってお休みのハズだ)

歩く道と言う道は路上駐車で埋め尽され、壁は落書き天国で汚いったらありゃしないです。ほぼスラムです。でも、早くも慣れてきました。違法的に道を横切るのも随分大胆になりつつあります。

北に向って歩いて行くローマ市民に混じってテヴェレ川に突き当ると、市民の皆さんは『スプリチオ橋』を渡って向こう側…所謂『トラステヴェレ周辺』に向って行きます。『真実の口』を目指すふてきは、川を渡らず右折して『サンタ・マリア・イン・コスメディン教会』に向いました。

ガレキ残骸エリア。

川沿いの建物はどれもこれもボロボロで、確かにココに昔の風情溢れる遺跡があったんだろうと思われるガレキ残骸がゴミのような状態で放置されてます。このガレキ残骸エリアには人間が踏み込めないように鉄柵が施されており、もしかしたらそのうち立て直して新たな観光名所にするつもりじゃなかろうかローマ市は?などと疑り深いふてきは素直に疑ってしまいます。

ガレキ残骸エリアの向こう側の高台にはすっげぇえ古そうな教会が静かに佇んでおります。地震が来たらカナリヤバそうです。

名も無き寺院。

なんか、寺院なんだかマンションなんだかわからんボロボロの古めかしい建物もあったのですが、とりあえず住んでみたいような気はします。

落書きはされてないし、緑に囲まれて風情があるわぁ。

ボロボロだけどヒトが住んでるらしい…?

オノボリさんそのマンマのノリで散歩していると、突然イヌに上からばうばう吠えられてしまいました。やはりアタシが邪悪な存在だと感知しているのでしょうか。どう見てもカワユイ飼い犬です。たぶん、この上は飼い犬の散歩にうってつけな公園があるんじゃないかと推測されます。

そういえば、ローマの公園のあちこちで大型犬を散歩させたり放しっぱなしで遊ばせたりという状況が見られたものです。

攻撃的なイヌ。

(このへんの教会のハズですが…)という所で、ふと周囲をみるとワラワラと観光バスが集結してカンコー客団体様御一行が降りてきてます。(このへん)で間違い無さそうです。間違ってチルコ・マッシモ方面に行きそうになりましたがすぐに目の前の鐘楼に気がつき、ソッチに向って大通りを渡りました。ちなみにチルコ・マッシモでは日曜の朝からローマ市民によるいこいの陸上大会が花々しく行われている様子でした。

マンホールのフタだった

ひときわ高い鐘楼が目印の『サンタ・マリア・イン・コスメディン教会』。6世紀におけるこの地区一帯はギリシャの住処だったと言う事で、ギリシャ人の為に建てられた教会なんだとか。んーと、キリシタンのギリシャ人の為にって事だよね。

この教会には既に多くの日本人カンコー客が集結していました。もぅ、ホントにローマじゃないみたいです♪

溶けたおじさんの顔。

並ぶ事20分、ようやく『真実の口』に手を突っ込む事が出来ました。あんまり突っ込めません。嘘つきはおじさんの顔に噛まれるという有名な言い伝えがありますが、そんなの信じてるワケもないし、この行為事態に意味は全くありません。ちょっと、日本人カンコー客らしい事をしたかったんです。

ちなみに、手を突っ込む事にお金は必要ありません。側にハコがあるので心付けの寄付をどうぞ。

おじさんの顔は、色んな人に手を突っ込まれたり撫で回されたりしたらしく激しく溶けています。おじさんに課せられた哀しき宿命です。後何年持つのでしょうか。

おじさんの顔、言い伝えではローマの下水道のフタだったらしいです。ドでかいマンホールだったんだね。

『真実の口』の目前に広がる光景。

手を引っこ抜いて、教会の外に出て来ると何となくギリシャ人が住んでいたっぽい風景がそこにありました。上の写真、まるまっちい神殿は『ヴェスタ神殿』、奥の建物は『フォルトゥーナヴィリーレ神殿』というモノなんだそうで。こーゆーの、もっと日本人カンコー客らしくじっくり観察するべきだったな。失敗。

何だか妙にアッケなく『真実の口』を攻略してしまったので、とりあえずテヴェレ川にそってずっと上に位置する『サンタンジェロ城』に向う事にしました。

テヴェレ川のイロイロ

テヴェレ川はローマを東地区と西地区に一刀両断している大きな川です。

西地区の方角には遠くに『サン・ピエトロ大寺院』の巨大なドーム、クーポラが見えます。川の水は濁っていてお世辞にも美しいとは言い難いですが、無数に渡されし大きな橋がまた美しく、遠景の美しさと相まって一見の価値アリなシロモノであります。

↓は『真実の口広場』手前にある『パラティーノ橋』です。奥に見えるのはテヴェレ川唯一の中州に建てられた教会&病院だそうな。

パラティーノ橋。

中州は『ティベリーナ島』ってちゃんと名前がある。橋が渡してあるね。なんでココに建てられたのかって言うと、伝染病の感染防止にモッテコイの隔離された場所だからだったそうな…。

あ、手前が『サン・バルトロメオ島教会』で奥の建物が『ファーテベネフラテッリ病院』。絶対覚えられなさそーな名前ですね。

写真ではイマイチ分かりませんが、この橋のたもとあたりにリストランテがあるらしい…なんかもぅ、どっこにでも食い物屋さんがあるんだからローマってばよ。

ティベリーナ島。

見ての通り川の水は利根川並です。川は汚くても、ローマ市民が川沿いの道を自転車ですっとばしてたり、散歩したりとやっぱり憩いの場になってるようであります。

どうもテヴェレ川遊覧船の船着き場が向こう側にあったみたい。こんなキタナイ川をドンブラやってもイマイチな感じがする…まぁ、矢切りのワタシより情緒あるかも知れないけど。

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