Italy short-term stay notes * Part-2

コロッセオとコスプレイヤー

コロッセオへ歩いて行ってみる

ホテルのシャワーはべひゃんべひゃん水が跳ねまくって、洗面台がお手洗いが『もしかしてホースで水ぶちまけた?』って感じになっちまいましてタイヘンでした。

そんなこんなでローマの2日目です。

このホテルでは朝の7:30から8:30まで地下のゴハン部屋でコンチネンタル・朝飯をいただけます。水分補給は…ジュースであればオレンジかパイナップルで。コーヒー類であればエスプレッソからチョコレート入りの珈琲に紅茶迄揃ってます。パンがね…ホッペタをボテンと床に落っことしそうなくらい、美味しかったの!クロワッサンとかもー絶品だった…それだけでもう一度泊まりに行きたいぞ。それとね、バターの味も雪印のそれと全然違う、なんつーかこう『瑞々しい』味でした。持ち帰りたかったですホントに。

さっそくではございますが、限られた時間しかないので寝不足ながら早々にローマ観光に出掛けます。とりあえず当面の目標は『コロッセオ』です。またピラミデ駅前でタクシーを捕まえようかと思いましたが、朝8時過ぎではタクシーはまだ一台もいらっしゃいませんでした。このへん、日本では考えられないな。

しょーがないので地図を観ながら歩いていってみる事に。

『9月8日レジズタンス記念公園』を横切ってアヴェンティーノ通りをひたすら北へ、北へ。

しばらくすると遺跡らしいものがちらほら見えてきました。

パラディーノの丘のあたり。

奥の建物はパラディーノの丘という古代ローマ時代の貴族達の邸宅だった所なんだって。ローマ皇帝が住んでる時もあったんだそうな。そんでもって、『パレス』の語源にもなってる名前なんだそうです。

手前の緑地帯はチルコ・マッシモという、今は観客席の一部を残すのみのローマ時代の競技場。その時代はもっとデカくて30万人を収容してたんだとか。なんでもベン・ハーのモデルとなった土地なんだそうです。おぉ、ベン・ハーはアタシの好きな映画だぞ。

チルコ・マッシモは翌日も見かけたのですが、その時はローマ市民のいこいの陸上大会が開催されてましたよ。今でも使われているのですねぇ。

鉄筋が突き抜ける遺跡。

ひたすらアヴェンティーノ通りを北上します。道にはみ出した古代遺跡の真下をくぐり抜けて行きます。古代遺跡はそのド真中を数本の鉄筋がグサグサ突き刺さっており、どうも原形維持の為の所業のようです。なんかヤル事が大胆だな…ぞんざいってゆーかさ…。

どんどんコロッセオに向ってひたすら歩いて行くと、左にナニヤラ入り口がありました。どうやら8ユーロでここからパラディーノの丘を見学出来るようです。中を覗いて、ちょっと迷ったけど止めておきました。とりあえずコロッセオが先かな、と思ってね。

パラディーノの丘、見学入り口。

パラディーノの丘に目もくれずもくもくと歩いていくと、見えてきました…まず、巨大な白亜の門が。『コンスタンティヌス帝の凱旋門』です。門には『神の啓示と偉大なる精神によって市民を解放した』って書いてあるんだって。そしてその背景にデデ〜ンと構えているのがかの有名なコロッセオであります。

うわぁ〜お!本当にホテルから徒歩で来ちゃった!

すごいデカイんですよ。

ちょっと、個人的に『拳闘暗黒伝セ○タス』のドリーム入っててトテモ光栄ですハイ(ルスカくんLove。ツアー団体観光客もまばら。たぶん、今頃郊外のホテルでバスに乗ってコッチに向っている所なのでしょう。ですので、人の少ない今の内にじゅうぶん観光しちゃいましょう。

コロッセオは見学するのにお金がかかります。まぁ、こんな古いものを一生懸命手直ししつつ現状維持してるんだから仕方ないと思いますよ。見学代金は基本料金お一人様10ユーロで。これにガイド音声が流れる機械のサービスをお願いすると追加料金かかるんだな。でも、その外国語音声ガイドに日本語があったのが嬉しかったね。これで韓国語とか中国語とかしかなったらきっとショック受けてたと思います。

あと団体でガイドつきのツア〜も別売であるみたい。

そのへんの事、チケット売りの窓口のダンディなイタリアおじさんと英語やイタリア語で交渉するものらしいんだけど…アタシはさも自信なさげに10ユーロ札をおずおずと差し出したのね。そしたら窓口のダンディなイタリアおじさんは、アタシの顔の表情で分かってくれたみたいよ。ニコっと仕方無さそうに微笑んでチケット渡してくれました(笑)。

コンスタンティヌス帝の凱旋門。

コロッセオ内部へ

赤外線チェックをして中に浸入します。あちこちに…たぶん、落っこちてきたんだろうなと思われる石象物の残骸がゴロゴロ転がされています。アレはワザとなのか?などと訝しく思いつつも、侵入先はまずコロッセオの1階からです。

コロッセオ1階外側通路?通路なのか?

1階の広く見渡せる場所に着くと、なんだか目前にワケの分からない形状の状況が広がっていました。

…なんじゃこりゃ?小学生の時の授業中にイタズラ書きしてた迷路のようではないか。しかもボロボロだわ。写真に撮ってみたけど、近すぎて全体像がわかんね。上登って撮らなきゃ駄目だな。それにしてもアチコチ雑草ボウボウ。ちゃんとお手入れして下さい。

これじゃ廃虚にしか見えないぞ。

まぁ、そーゆうコトで上に登ってみます。途中、ひなたぼっこをしているらしきノラネコを発見した不敵は狂喜乱舞して(不敵はネコ大好き人間です)寄っていったのですが、何とそのネコさん、鼻から先がえぐれてたんですよ!や〜ん可哀想…誰ですかあんなヒドイ事するやつわ!

もと来た道を戻り、古い階段を登るとそこはコロッセオ2階部分であります。ここにはちょっとした博物館ぽくなっていました。様々な発掘品が展示されています。不敵が非常に興味深く思った事はその絵画、彫り物のシンボルに『蛇さん』が多く使われていた事です。蛇さんってキリスト界隈ではサタンの象徴ですけども、ローマの神々に蛇神がいるのでしょうか。

展示品の一部。

日本では八岐大蛇に始まり、長野の諏訪大社や奈良の大神神社など、古くからやはり蛇神が信仰されている部分がありました。なーんか古代における蛇の位置付けが気になるオタク的思考回路。展示エリアを抜けると外を見渡せるテラスのような場所に出ました。

外を見遣ると、正面にフォロ・ロマーノ光景の一部が見渡せました。正面にデデンとある完璧にブッ壊れてる廃虚が『ヴィーナスとローマの神殿』です。左にちんまり白くて四角にナニかが見えると思います。それは『ティトゥスの凱旋門』なのだそうですが…これじゃよくワカンナイよ!

コロッセオ2階からの眺め。

ここにきて、ちらほら日本人団体ツアー客の姿がボロボロと見えてきました。混まない内に、とっとと観光を済ませてしまいましょう。ぞくぞく集結する観光客を見て、内心ふてきは某宮崎アニメのクライマックスを思い出していたのでした。『ハッハッハッ!!…見ろォ!!人がゴミのようだ!!』(byムっちゃん)

コロッセオの内側に向けて道なりに歩いていきます。するとコロッセオ内側の全貌が見渡せる場所に行き着くのでした。右下の写真を皆さん撮っている場所が先程アタシが『イタズラ書きの迷路みたいだ!』と困っていた場所です。

最下層のボロボロって、現役時代は…たぶんライヴでいう、いわゆる『バックステージ』だったようです。この迷宮に戦うヒトが控えてたり。場を盛り上げる小道具や猛獣さんが徘徊していた訳です。ふぅ〜ん、昔のバックステージは迷宮だったのですねぇ。

コロッセオ2階からの眺め。

コロッセオ現役時代は、この迷宮バックステージの上をちゃんと舞台が覆い被さっており…そう、ちょうど写真奥の床みたいなヤツがその再現だね。まぁ、その『ステージ』で捕虜が猛獣と戦ったりしてたわけで。大流血すると、それが迷宮バックステージにボタボタ流れる設計になってたとかなんとか。うへぇー、ホントですかぁ??

コロッセオの外にて

コロッセオから出て来ると、もう既に観光客の濁流になってます。なんだかローマ警察の白いオウマさんがすっごく仲良しで可愛らしかったです。

ちょっとボケちゃったね。

それから、コロッセオの周辺全体にはローマ時代のコスプレイヤーがウロチョロウロチョロしてます。やってる本人が外人なので納得のクオリティです。コスプレのお題目としては、『剣闘士』『皇帝』『ビショップ』まで多彩です。なんだか、よくよく観察するとコスプレそのものを本人達がすっげぇ好きで楽しんでやってる気配ひしひしですが。モロにコミケのノリだな。観光客は一緒に写真などを撮っています。

アタシも『一緒に写真撮ろうぜ』とさんっざん誘われたのですが曖昧な笑みと共に逃げ出しました。だってさぁ…愛してるアーティストでもねーのによ。だいたい恥ずかしいし、金でも請求されたらアホくさいザマス。

コスプレイヤー。

…って、後でツアコンの友人にメールで問い合わせたところ、『もちろん。殆どがぼったくりだからキチンと事前に1人一枚いくらか決めないと大変!5ユーロくらいが相場だけど正直な所やめといたほうがいい』との返事でした。いやぁ〜、Vodafoneの海外使用は便利だなぁ(笑)!

アタシはその辺に停車している売店クルマでミネラルウォーターを一本買って(凍ってやがる)次の目的地を目指す事にしました。それは『トレヴィの泉』と『スペイン坂』。地図で大雑把な道程を確認しながら『フォーリ・インペリアーリ通り』を…チョイ、なだらかな坂になっているんですがどんどん歩いて行くのでした。

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