世界で一番小さな国

目的のバチカンまでは地図を見るとかなり距離がアリそうな感じで時間もモッタイナイのでタクシ〜を使う事にしたってワケだ。

地図を見ると、一番近いタクシー乗り場はホテルから歩いて10分程のピラミデ駅の前にあるようです。この国では、タクシーを日本でやるように公道で手をあげて捕まえるのは良く無い事のようです。ヘンなタクシーを捕まえていたい目に遭う事も少なく無いそうでして。

ピラミデ駅。

ちなみにさっきの『オスティエンセ駅』とこの『ピラミデ駅』は目と鼻の先にあります。ピラミデ駅前には巨大なピラミッドと城門がデデンと鎮座してます。ツアコンの友人によれば…なんでも、昔のココの偉い人がエジプトへ旅行に行った時にピラミッドに感銘を受けてココに作ってみたんだとかなんとか。

でも、城門の方はれっきとした遺跡で、すっげぇ古そうだったぞ。ありゃローマ時代のモンなのかな？今度聞いてみよう。

ピラミデ駅前の交差点より。

無事タクシーを捕まえて、目的地にマルを付けた地図をタクシーの黒髪巻き毛イタリア兄さんに見せてみました。すると彼は大きな瞳をこちらに向けて、ニコって笑って言いました。

『あぁ、サンピエトロ大寺院だね！』

わーい、直ぐわかってくれて良かった。つーか、その笑顔にオイラは不本意ながら…思わず一瞬見とれちまったヨ。だ、だだだ、だって、このタクシーの兄さんってば…めっちゃくちゃにカッコ良すぎデス！モデルのヒトですか！？

このタクシーに乗って、アタシは初めてローマの交通事情の酷さを目の当たりにしました。道沿いという道沿いはほぼ100％駐車場です。10ｃｍの隙間があればめり込もうとします。歩行者は車の事情などお構い無しで公道を我が物顔で横切り、あちこちで渋滞してます。そのあまりの凄まじさに不敵とRさんは車中ひっきりなしに悲鳴を上げ続けていました。タクシーの素敵なお兄さんはさぞかし五月蝿かった事と思います。

そして10分チョイ程でタクシーは目的地、サンピエトロ大寺院の目の前にある駐車場に到着するのでした。素敵なイタリア兄さんは先にタクシーから降りて、わざわざドアを開けてくれます。値段は5ユーロ、素敵なイタリア兄さんは（しつこい/笑）チップ込みのお釣を渡してくれたっす。

やっと来た、サンピエトロ大寺院。

こうして目の前の巨大な建造物を観て、予想はしてましたが、その凄まじさに不敵は圧倒されました。うおおおう、↑の写真じゃわかんねぇーよぉ。ドームのクーポラは三大巨匠ミケランジェロの創作だと教わりました。別に無闇に誉めたい気持ちなどこれっぽっちも持ち合わせてませんが、しかしそれにしてもすげぇ。壮麗と言う言葉が相応しいです。

上から聖人がズラ〜リ。

広場を取り囲む大柱廊。建物の上に聖人の像がズラリと並べられ、アタシを見下ろしてる。なんでも140人のカトリックにおける聖人が並べられているんだってさ。

横を見ると大柱廊が続いてる。

まぁとにかくツアコンの友人に予め教わった通りに寺院入り口に歩いて行きました。なんせ、タダで中身を観光出来るんですもの。なんてフトッパラ。赤外線な荷物検査を済ませてゾロゾロいらっしゃる日本人ツアー団体客を興味深く眺めながら建物内に浸入しました。

サンピエトロ大寺院内部

果たして、入り口右脇の壁に、ずっと観たかったピエタが鎮座しておりました。むかしヨッパライがビンで殴って破壊した事があるそうで、今はガラスの無効でしか観る事が出来ませんが。なんせヒトが山だかりで感慨深く観る事が出来なかったのです。残念無念なり。

ずっと観たかったピエタ。

ミケランジェロ23才の最高傑作。誰も信じてくれなくて、普段自分の作品にサインしなかった彼はアタマに来て自分のサインを彫ってしまったんだとかなんとか。しかしですねえ…コレを23才で作ったんすか。まったく、アタシは天才って奴ぁ嫌いだよ。神様って奴はこの世界で最も不平等な存在だな。

で、ピエタの上を見ると↓こんな景色が広がっています。うあぁああ、天井たけぇー。すげぇデコレーション、やりすぎだよ華美も極め過ぎると下品なんだぞ。

天井を観て驚く。

その豪華絢爛な世界観に圧倒されながら歩を進めていきます。写真がナカナカうまく撮れないのですが、とりあえず見れるものを下記に羅列しておきます。

何かしら実在の人物なのだろう？

身廊、上から見ると巨大な十字架です。

なんか凄いのが見えてきた。

外で観た時に巨大なドームがあったクーポラの真下、大寺院の中央部には大天蓋がものすごい存在感を持って構えているのであります。

これまた『やり過ぎだ』と思われるデコレーションぶりで、なんかお菓子に見えて来ました。なんでもブロンズ製でコレ作った当初はやっぱり『やり過ぎだ』という事で賛否両論別れたんだってさ。

画像が多くてタイヘンなので、次に進みます。