Italy short-term stay notes * Part-2
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出発前のあれこれ 出発日前、水曜日の夜に濃ゆい会合がありました。 それはネット繋がりのブラックメタルをこよなく愛でる濃ゆい人々が集うもので、アタシは短時間しかその場にいられませんでしたが、そこでふてきは2名の同胞より『1349の新作をライヴ会場でゲットせよ』という重大な使命を受けるのでした。 何でかって? 1349の新作『HELLFIRE』は発売後1か月半ちかく経過しているというのに今だ日本に入荷されてないらしく、海外通販をされてない同胞は入手出来ていないから、と思いますが。
かく言うアタシは、とってもラッキーな事に発売早々ゲットしてました…持つべきモノは頼もしき同胞です(その節は本当に有り難うございましたイヤまじで感謝)! あ、ダメもとで誘ってた友人が急遽参加してくれることになりましたよ。以後、この記録集ではRさんと呼ぶ事に致します。 そんなこんなで出発日の木曜日…普通に出勤日なので、出国準備の荷物を引き摺りながら出勤です。上野駅のコインロッカーに冒険道具を突っ込んで、一仕事して来ました。 うふふ、アタシ一度でイイから旅行荷物を持ってスカイライナー乗ってみたかったの! だって、スカイライナーっていっつも仕事でフラフラになった時用で普通に帰宅用として乗車してたんだもんさ〜〜。 コインロッカーから冒険者用の荷物を取り出して、いかにも旅行者といった出立ちでスカイライナーに乗り込むこの意味不明な快感! 途中、車窓からアタシの住んでるマンションが思いっきり見えるのですが(無事あそこに戻って来れるのかなぁ…でも1349のライヴ見れたら死んでもイイぞ)などと思ってみたりして…とまぁ、こうして意味不明な感慨に浸りつつ、午後7時40分頃に成田空港第一ターミナルに到着。 Rさんと合流して、保険や両替の手続きを済ませてエールフランスのカウンターでチェックインを済ませました。あ、会社用の荷物などは1日300円で預かってくれる『手荷物預かり所』に渡してしまいましたよ。邪魔だもんね。 ものの見事にディパーチャーロビーはガランガランです…さすが最終便、こんなん見た事ねぇ。
まぁ、お陰で全ての手続きを並ばずにスラスラ終了する事ができました。こんな楽な出発、なかなか体験出来ないかも? 出国審査を抜けて第1サテライトに向うと、若い日本人のアンちゃんが喋ってるらしい微妙なフランス語が耳に入って来ました。 『ぼんそわ〜る』 搭乗口には多くの日本人やフランス人らしきアングロサクソン人が集結してまして、我々は粛々と定刻通りに機内へ乗り込んで、成田を飛び立つのでありました。 拷問の14時間50分 アタシ、いままで欧州って北回りしか知らなかったのよね。てっきり佐渡島から北上すると思ってたんだけど、飛行機が…あわわ、ちょっとまって、どうして朝鮮半島の上を通過するの!? いや〜これってば南回りの便だったんですね。 飛行機は支那の大連から大陸入りしてどんどん西へ進みます。沿岸部の都市だけ元気なあの国は、天津と北京あたりまで、そのへん夜景がよく見えましたよ。モンゴルのウランバートルを通過して…あぁーっと…、そこ通過したら知らない名前のオンパレードですよ。なんて舌噛みそうな名前つけてんだろうな。真っ暗闇の世界だからわかんないけど、多分下はいわゆる『秘境』のハズ。 カザフスタンには入って無いと思うけど、とりあえずお決まりのロシアに入ってウラル山脈は確かに超えて飛行してました。っつーか眠れないし、回りは日本人のツアー客(フランス&イタリアの旅@阪急交通)ばっかりです。 だいたい、成田空港を離陸する時のモニタ画面に表示された に愕然として(わかっちゃいたが改めて見るとな)その、なっかなか減らねぇ数字にずっといら立ちを募らせていた訳で。 モスクワの上を通過して、氷原の(雪でも降ってるんじゃねぇかってくらい寒い)上をひたすらアホみたいに飛んで飛んで飛びまくって、アタシはその間なんでだかワカンナイけど一睡も出来ないで(ひょっとしてあの時アタシってば体調悪かったんじゃ)やっとポーランドまで出て来ると聞き覚えのある欧州らしい地名がモニタに表示されてきます。
なんか『ハンブルグ』っつーとモーターヘッドのレミーおじたんの『ハンバーグ!ハッンッバーグッ…!!!』って野太く暑苦しい絶叫を思い出すアタシ。 フランスはミラノに行った時よりも西に行きますので、ちょっと時間かかります。フランクフルトだの近くを飛行しているので天気がよければ昼間であれば見えそうなモノですが、天気が悪い上に明け方前だからな、真っ暗闇だったんだよ…。 それにしても…ブラックメタル轟音好きとしてはいつかライヴ目的でスカンジナヴィア半島に降り立ちたいものだなぁ。
このあたりで消灯されていた機内も明るくなり、朝食らしいものが出て来ました。あ、エールフランスの機内食は常時ビミョーでした。期待しない方がいいです。なんてったって乳製品…チーズ攻めですから。そんなに乳脂肪とらせないでください。間違い無く太るんですから。 でもどうしてフランスのスチュワーデスのお姉さんはあんなに絵に描いたようにスラっとしてて出るトコ出てて美しいのですか。信じられないザマス。ついでにスチュワートのおじさまってばもうイロッポイの領域になってるくらい素敵な欧州エレガントな芳香が濃厚に漂うおじさまでした。Rさんと2人して、もぅ…うっとりですよ。
相変わらず外は真っ暗闇な世界ばかり、まぁそれでも、フランスの地名文字が出てきた時には万歳三唱したくなったな。もうとおっとと着陸して大股でスタスタと外を歩きたいと。足がね…もうダルくてダルくて!! パリに近付くとどんどん飛行機は降下して行きます。パリの市街が朧げながら見えてきますよ…。 (おぉ、ここが今テレビで暴動ウィークで話題の、車が被害に遭っている街か…) ふてきはよくよく目をこらしてみましたが、まっとうな市街地が広がる其処にそんな形跡のようなものはどこにも見受けられないのでした。 てなわけで、定刻通りに現地時間の早朝4:35くらいに飛行機は暗闇のシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。 シャルル・ド・ゴール空港 シャルル・ド・ゴール空港はめちゃくちゃ広い感じ。ツアコンの友人によるとヨーロッパ最大の規模で成田空港と同じくらい広いんだとか。24時間営業で、まぁ、午後10時までという成田空港が奇特なんだけど…たっくさんのヒトが勤務してました。 到着した便から荷物を運び出す若者。雨の降りそうな天気の、その外気はまさに冷え冷えの模様で真冬のカッコをしてイヤそうに荷物を運搬してます。 到着先はターミナル2F。結局、この空港の半分の広さでしか無い2Fをうろうろしたマンマで終わってしまうのだけど。
ガラスばりの細長い通路は降りたばかりの客でズラズラ並んでごった返してます。どうも、この出口で2人のフランス人スタッフ兄さんが旅券等々を全て目通しチェックしているみたいです。 阪急交通のツアー客とはここでサヤウナラ。阪急交通のツアコン姉さんは御年配のお客さまの名前を連呼して確認してます…あぁ、きっと彼女とアタシのツアコン友人は知合いのハズ。不敵はひっそりと心の中からエールを送るのでした。 (…アンケート結果の御健闘をお祈りしてます、お仕事がむばって!) それからトランジットの為に看板の示す方向へスタスタ歩き始めました。あぁ、歩く事がこんなに喜びに満ちあふれたキモチイイ事だったなんて!足が喜んでるよぅ! 標識に従って誰もいない中を孤独に荷物をズルズル引きずりながら歩いて行くと、入国審査のゲートが待ち構えていました。そこは二つのゲートで、それぞれガラス窓の向こうでいかにも眠そうな感じのフランス兄さんが座ってます。航空券とパスポートを渡すのですが、アタシのカオを見たおにーさんはイキナリこう叫びだすのでした。 『あなたはきれいだ!』 『ハ?』 不敵は漫画のようにコケそうになりました。フランスに入国したてで緊張してたんですが。で、そこで思い出したのがカリブ海の客船に半年ほど勤めていた友人Dさんの言っていた『ヨーロッパの男ってのは、女を見たらお世辞を言うのが礼儀だと思っているかんね♪』という台詞でした。何でも彼女は船中ずっとお世辞的ハーレム状態を満喫したのだそうです(それもどうかと思うのだが)。というわけで不敵は思うのでした。 (なるほど…これがその、ヨーロッパ男の女性に対する礼儀作法なのか) スタンプを景気良くもらって愛想笑いでゲートを通り過ぎても、お兄さんはコッチをずっと見てます(仕事しろよ/怒)。最後にはこんな台詞を喚いてました。 『I love you !』 …朝っぱらから盛大に妄言を喚くフランス野郎を目の当たりにして…不敵はむしろ馬鹿にされてる気がしてくるのでした。
ゲートを出ればもうフランスへ入国し放題です。コレでいいんでしょうか?などと思いつつも、Rさんが煙草を吸いたくてたまらぬ様子で外に出て行くので追尾しました。国際線旅客機内および空港内はすっべって禁煙なので大変だったと思います。外は真っ暗闇。 Rさんは空港内のお店を観察したくてタマンナイ様子でしたが、こんな明け方じゃ全部終っちゃってます。そんなわけで、とりあえず荷物検査を受けてまた2Fの搭乗口へ入っちゃう事にしました。ローマ行の便が出るのは7:15と、ものすごく時間が開いているけどね。 まぁ、携帯電話で日本の両親に生存確認報告をしたり、状況確認をしたり、日本から持ってきた愛知県産ミカンをむしゃむしゃしたり(恥ずかしげもない俺/余裕は常に必要だよな)、時間を潰してました。
にしても今思えばメタクソ広い空港だったな。 |
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