イタリア短期滞在

〜ブラックメタル祭典への記録〜

はじめに
不敵は病的なブラックメタル好きである。
しかしブラックメタルとは…
タダでさえ狭い界隈のヘヴィメタル界のほんの片隅に
ジメジメと闇の生気を放ちながら生息する、
マイノリティ万歳なドストエフスキー的存在なのである。
マイノリティゆえに。
己の好きなバンドがいつまで存続するか判らず、
日本に来日公演する確率も限り無く低く、
だからといってひたすら極東の地において待ち続けるとあらば、
いずれ『解散』『活動停止』という名の元に永遠にその機会を失う。
何としてもナマモノを見たいと欲するならば、
時として我々はアブない道を渡る決心をせねばなるまい。

…さて。

不敵はノルウェーの1349というファストブラックメタルバンドが好き。

何としても、あの高速打撃とイーヴル・スピリットに触れてみたかった。

恐らく、このバンドは来日出来まい。

そんな訳で、不敵は彼らのライヴスケジュールをチェックし続けていた。

そんな折に発見したのがこのイベントだった。

NIHIL EXTREME FESTIVAL

このイベントはイタリアのパヴィーア県、コデヴィリアで行われる

98%ブラックメタルオンリーの祭典だ。

お目当ての1349とあのドラム神業職人HELLHAMMERが在籍する

ARCTURUSもトリとして参加する事になっていた…

つまり、

1349のキテレツドラマーFROST

ARCTURUSの神業職人ドラマーHELLHAMMER

両者が拝めるというまたとないチャンスなわけであり…。

イキタァアアアアアァイィイイ!

祭典の日は9月の初め…土曜日。

夏休み2日を使ってなんとなく、行けるような気がした。

なんとなく。

不敵はダメもとでプロモーターにメールを入れてみた。

乱暴に要約するとこうだ。

私は日本のブラックメタルファンです。

私はあなた方の企画しているイベントに行きたい。

しかし会場への交通がサッパリわかりません。

てなわけで、簡単に教えてくれませんか?

ダメもとで送信したのに、次の日には返事がきていた。

乱暴に要約するとこんな内容のメールである。

すばらしいあなたの要望だ!

あなたは何も心配する事は無い!

我々がすべてあなたを助ける!

こうして、不敵よりプロモーターの方が興奮気味にコトは進んだのである。

航空券の関係上、休みがどうしても1日足りない。

不敵は社長に直談判を決行した。

不敵のお願いしますに社長は棒読みでこのようにコメントしたのだった。

『すごいですね…』

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