イタリア短期滞在

〜ブラックメタル祭典への記録〜

やっとこさ旅の記録も最後です。

ここまで根気よくおつき合い下さった皆様に心より感謝申し上げます。

機会がございましたら皆様も海外へ暴れに行かれてはいかがでしょうか?

この記録をきっかけに海外遠征の同胞が増えれば、ふてきはとても嬉しゅうございます。

旅行4日目

-そうだ日本、帰ろう-

イタリア短期滞在の最後の朝はやっぱり快晴でした。

窓を開けると、こののどかな田舎町の風景が

まるで絵画のように広がっているのでした。

ココって『ライヴ会場へ』で書いた、

街の中央らしき広めな駐車場だったわけですネ。

中心街?

オイラ、今回の旅で記録した写真の中ではコレが一番気に入ってます。

なので壁紙作ってみた!

・1024x768, 220KB
・1280x1024, 284MB

重いのでテキトーに劣化させて使うとイイかもね!

9時を過ぎた頃にヴィットリオがお迎えにいらっしゃいました。

お互いの英語の打ち合わせがマズイのか、

ただ単に彼が待合せ時間を勘違いしているのか判りませんが、

彼はほぼ間違い無く約束した時間には現れません。

それなのに、こんな事を言うんです。

『へろ〜?ほわっつはぷんど?』

…そんな事言われたらオイラがなにか悪い事したみたいじゃないか。

『??いーえ?どんどおーりー…ですよ』

帰国する為の飛行機の出発時間はお昼の一時過ぎです。

本当は時間があれば一角のカフェで一服したい素敵な街なのですが、

それは別の機会で…またイタリアを個人旅行をした時に致しましょう。

空港へ車でだいたい一時間弱。

ヴィットリオは仕事を午前中休んできてくれちゃってるミタイです。

オイラこんなに手厚くもてなしてもらって西に足向けて寝られないヨ。

車中、

彼にはイタリアに移住するように(爆笑)さんざん勧められたのですが、

その理屈がめったくそ笑えたので忘れられません。

『私の友人が仕事でノルウェーに現地に住む友人を頼って移住しました。

だからあなたにも難しい事ではありません。

何故なら貴方にはイタリアに住むわたしがいるんではありませんか』

アタクシ一瞬、目がテンになりましたが…

めげずにふてきは少ないボキャブラリーで言い返すのでした。

『イタリアからノルウェーに移住するのと、

日本からイタリアに移住するのとでは、比べられない文化的隔たりがある!』

そりゃあね…そりゃあ…

イタリアの北端で住んでいればドイツでフェスあった時には

ヒコーキで2時間かからず行けそうだし?

つーか地元で十二分にメタル三昧生活出来そうだし?

イタリアの食料事情は最高にうまいしだし、

美人やいい男がゴロゴロ転がってて目の保養だし(ハァ?)、

クラクラな魅力タップリありそな感じですがネ。

そんな事で全部斬って捨てられるほどアタシは純粋でも若くも無いのよ。

何より、オタクに欧州住まいは精神的にキツ過ぎる(結局それか!)。

ミラノ・マルペンサ空港に到着すると、ヴィットリオとは直ぐにお別れです。

そう、あのイタリア式の挨拶で(コレすげー精神的苦痛。ヒゲは嫌だ)

『いろいろありがとう。あなたのもてなしは完璧だった。

アタシの英語は貧相だから、

どーしてこの気持ちを言葉したら良いか判らない』

アタシにはこんなぞんざいな別れの挨拶台詞がやっとですよ(酷い奴)。

『貴方の言いたい事はよく判りますよ』

お互い英語が貧相モノ同士だと通じ合う物があるのですね!

『あなたの体は確かに日本人だが、心は欧州人の心を持っている。

イタリアに住みなさい。私はメールでそう書き続けますよ』

(おいおい、やめてくれっ

しつこい男は嫌われるんだぞ…!!!

でもヴィットリオの事は信義的に嫌いになれそうにありませんけどね。

チェックインのイタリア姉さんは日本語が堪能で非常に助かりました。

ふてきは残りのお土産の買物を済ませて(ユーロは高いね)、

日本から持ってきた『酢昆布』を片手に掃除の行き届いた

ディパーチャー・ロビーで時間を潰していると、目の前のソファに

長身で見事な巻き毛の…死ぬほど美形なイタリア男と、

日本人のおじさんがどっかと座りました。

おじさんはしっかりとビジネズ・バッグを抱え込んで、

周囲をキョロキョロしてて…きっと仕事でミラノまで単身来ていたのでしょう。

日本人を見て、ふてきは心なしか嬉しくなるのでした。

というわけでふてきは12時間かけて無事日本に戻って来ました。

欧州来るのたかだが2回目で、

しかも生まれて初めての個人海外旅行で、

しかも名も知られていないド田舎ライヴハウスでのライヴ目的の、

小学生以下レベルの英語壊滅的なアタシが、

楽しく充実した時間を安全に過ごす事が出来たのは、

やっぱりヴィットリオの完璧なサポートのお陰だと思います。

彼を含め私にとても親切にしてくれたイタリアの方々、

そして黄色人種の得体の知れないミーハー女を快く相手してくれた

憧れのアーティストの方々に深甚なる敬愛と感謝の念を。

こんな経験ができるなんて。

あぁアタシ、ブラックメタルを好きになって本当に良かった。

心底そう思うよ。

今回の旅の友♪

おしまい。

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