イタリア短期滞在

〜ブラックメタル祭典への記録〜

『きゃああああああ』

不敵はその間も自分で

アホだなと思いながら

悲鳴をあげていました。

旅行2日目

-ライヴ会場へ-

だってだって、

1349 ARCTURUS

このメンバーがゾロゾロと目の前に出てくるんですよ。

コッチに歩いてくるんですよ。平静でいられるモンですか!!!

一団の中でイチバン背の高い、1349RAVN

彼がバスから出てきた瞬間、

不敵はHELLHAMMERFROSTの存在も忘れて

年甲斐も無くスコーンと恋に落ちました!

濃い?鯉?故意?

…いーえ、ちゃんと胸がトキメキました。

ドキドキ。

いつもデッド・メイクを施しているビジュアルばかり見ていたので、

あたしゃ彼の素顔なんか知りません。

けど、背格好でRAVNだぁとわかっちまったんです。

彼は1349のTシャツを着ていまして、金髪でした。

ライヴでは黒い髪に染めているのでせう。

んで…なんという長身…まさに巨人デェェエエエス!!!

恐らくその後ライヴで見かけるどの外人よりも遥かに巨人でした。

んで、

彼らはホテルのチェックインをすべくフロントへ向うのですが。

(ギャース!こんな豪華な行列を間近で見れるなんてッ!?)

彼らはカフェテーブルに座っている不敵の真横をゾロゾロ通って行きます。

『きゃあああああああああ』

不敵はその間も自分でアホだなと思いながら悲鳴をあげてました。

でもしっかりメタル一団にひらひらと手を振る事は忘れません。

そんな東洋のアホな小猿にHELLHAMMERが親しみやすい笑顔で

爽やかに応えてくれたのがトテ〜〜〜モ印象的でした。

HELLHAMMERのミテクレは期待した通りのいつも通りなミテクレです。

1349のメンバーはみぃいんんなして無愛想でした。

まぁそれはそれで、

ブラックメタルな雰囲気出ててステキ

でもそれ異常にムッスリしていたのは…女性陣でした…。

女に歓迎されても嬉しくねぇんだろうな、きっと(汗)。

ちなみに、気が付くと隣の席にあの気の良さそうな

イタリアおじさんはいませんでした(滝汗)…。

もう写真が撮りたくてウズウズしている不敵はヴィットリオに

承諾の確認をしてみましたが、ライヴで撮るようにと言われちまいました。

んで、ヴィットリオと不敵はバスに乗り込んで『どっか』へ出発するのでした。

不敵とヴィットリオは一番前の席に座りました。

不敵の後ろの席にはCENTINEXのギタリストJOHAN AHLBERGサン

がひとりポッチで座っていました。

彼もRAVNに迫る勢いの背高ノッポさんです。

いたずらに話し掛けるのもナンだかなと、

不敵は沈黙を護る事としました。

バスは30分弱の間、イタリアのド田舎を走りました。

しばらくするとちょっとした『街』に辿り着くのでした。

どっかに駅でもあるんだろうなぁって感じのこじんまりとした街。

バスは街の中央らしき広めな駐車場にピタリと停止しました。

駐車場にはシンボリックな像がデデンと構えていて…

ソレを観察していると、

ピンク色のいかにもヨーロピアンな可愛らしいホテルらしき建物から

長髪のメタル野郎数人が荷物を抱えてノシノシとやってきました。

彼らはCENTINEXの残りのメンバーであります。

(うひゃームサクルシィわん!)

バスがメンバーを乗せると、早速ライヴ会場へ向けて出発です。

今回のライヴハウスはTHUNDER ROAD Clubという名前。

(イタリアのド田舎のライヴハウスってどんな感じなのかしら〜?)

交通の便が便利そうな駅近くかなーなどと勝手に想像していましたが。

もぅ、信じられないくらいソノマンマでした。

荒涼としたド田舎地帯のド真中にそれは存在していたのです。

駅なんか近くにありません。

てなわけでイタリアのメタラーは全て自家用車持参です。

いつも東京の開けた地域のセマイキタネー都会的ライヴハウス

に慣れ親しんできた不敵にとっては、

この激しく世間から隔絶され、孤立した立地条件の世界観は衝撃的でした。

騒音公害および震動公害など考慮に入れる必要ナッシング。

だって回りには空き地が広がってるだけだもん。

THUNDER ROAD Clubの正面入り口に既にイタリアンメタラー達が

大勢待ちわびている状況をバスの窓からしっかり確認出来ました。

我々は待ちわびるファンの前を横切って左入り口から会場入りしました。

会場内ではグッズ売り場の整備やブラックメタルばっかしCD売り場設置

作業その他モロモロでめちゃくちゃ急がしそうなカンジ。

ヴィットリオは

1349は午後6時過ぎに来るから。Tシャツはその時買えるよ』

こう言い残し、バックステージへ消えて行きました。

不敵はメチャメチャ忙しそうにしている

ヴィットリオ弟のとなりのイスにずうずうしく座って、

壁の角っコに『北海道の水2リットル』を置きました。

そして、ライヴ開始を待ちわびるのでした。

会場の地図を描いてみました。

スゲー裏覚えのテキトーなんで間違ってたらスイマセン!

THUNDER ROAD Club

不敵がイスに座って待っていると、

黒いドレスを着た黒髪ロングストレートの美しい

イタリアお嬢さんがどこからともなく現れ、

おもむろに私の隣にイスを置き、座ったのでした。

なんとなく、わかるよね?

多分、アタシと喋ってみたいんだろうなと。

不敵の女の感がそう判断したので、ちょっと話し掛けてみる事にしました。

彼女はちょっとだけ英語が話せる感じで。

元来女ってどこの世界でもオシャベリ族なのよねー。

彼女には『シオリ』という名前の横浜在住な日本人の友達がいるそうです。

『シオリ』さんは、海外専門ツアコンだそうな。

そんなヤツがあたしの友ダチに1人いるなぁ。

どーりで日本人のアタシに興味津々な訳です。

う〜む、今にしてみれば何故か彼女の名前は思い出せない不敵ですが。

『あなたは今回のライヴ、どのバンドがお目当てですか?』

と不敵が聞くと、彼女ってば飄々とおっしゃいました。

『私、ヘヴィメタルって全然好きじゃないの。

今回ココに来たのは、ボーイフレンドの付き添いなの』

不敵はズルッとイスからコケそうになりました。

『そ…そーなんだ…全然好きじゃないんだ…?

あなたのボーイフレンドは今回出演バンドのメンバーですか?』

彼女ははにかみながら続けました。

『私のボーイフレンドはあそこにいるわ。ヴィットリオの友達よ』

彼女の指差す方向に、会場内を歩き回る背の高いイタリア野郎が。

どーもプロモーターの仕事の最中らしいけど、

(どっかで見た事の有るよーな…)

ヨクヨク思い出してみると、あのイタリア男は不敵が3時間彷徨った

ミラノ・マルペンサ空港で見かけていた、メタルTシャツ男でした!!

あーやっぱしあの時話し掛けておけば良かった!!!!

『彼の名前は「シモーネ」よ』

不敵は一瞬、少女漫画界創成期の不朽の名作

『ポーの一族』やら『風と木の詩』を思い出しました。

(ネーミングセンスがお耽美の世界だ!!)

でもそんな名前のクセに数年後にはイタリア型典型的

ヒゲヒゲおじさんになっちゃうのね!?

この女性の名前は一気に忘却の彼方に忘れ去られたのに

今でも彼の名前だけ、全く無意味に不敵の頭の中でエコーかかってます。

それからですね、

THUNDER ROAD Clubは普段はピザなレストランさんらしいです。

てなわけでイッパイ座席が有るンで、ソッチに座ってみました。

すると、不敵が3人は並べそうな巨体のオジサンが近付いてきました。

(うわ!北斗の拳に出てきそうなマンガっぽさだ!!)

どーやら運営関係のオジサマで、『シモーネの彼女』の知り合いらしい。

腰にぶら下げてるブッてぇええ鎖には、

大量のバックステージパスがぶらさげられていた…彼の自慢の種らしい!!

(こ、このオジサン相当の猛者と見た!)

そんなこんなする内に、一般客がゾロゾロ入場してきました。

.

.

.

.

.

.

.

.
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送