イタリア短期滞在

〜ブラックメタル祭典への記録〜

RAVNはアタシの姿を見つけると、
にこぉ〜っと笑って
がばーっと腕を広げ、
身を屈めつつ
満面の微笑みで
近付いて来たんです。


きゃあああああああああ

旅行2日目

-ホテルに帰還-

ふてきがスタッフの掃除ぶりをボケ〜っと見ていると、

どこからともなくイタリアお嬢さん三人組がコッチに近寄って来ました。

その中の1人、金髪碧眼(伊では珍しい)20?くらいのお嬢さんが前に出て来て

やたら注意深げにふてきに解析し難い英語もどきで話掛けて来ました。

『*`@/<~=&#?』

どうやら他の2人の女の子は英語が全くダメらしく、

何も喋らずただ不安げにその様子を伺っています。

気合いを入れて金髪碧眼お嬢さんの聞き辛い英語を解析すると

『あなたはどうやってココに来ているの?』

という意味のようで…

『…Vittorio…トモダチと一緒にバスで来ました』

『*`@/<~=&#?』

…やっぱりアタシの貧相な英語力じゃ解析不能でした…

ただ、彼女達がとても困っている事だけはよく判りました。

で、そばにいたVittorioの知合いな巨漢のおじさんを捕まえました。

『彼女がなに言ってるのか判らないんです…彼女と話してあげて?』

巨漢のおじさんはすぐに金髪碧眼お嬢さんとイタリア語でスム〜ズに

会話を始めました…どうやら、帰宅の交通手段が無くて困っていたようです。

それじゃあ彼女達はココまでどうやって来たのだろーか?

つーか英語のヘヴォい日本人のアタシなんか捕まえないで、

イタリア人捕まえて母国語で助けを求めれば良かったんじゃ…

とにかくココは巨漢のおじさんが自家用車で彼女達を送迎する事となりました。

一件落着。

無事掃除も終了して、いよいよホテルに戻ります。

もうね、午前4時近くなわけですよ。

(はやくホテルのベットに倒れ込んで即死したい!!)

夜の闇の中ヴィットリオの後についてって、

外に止めてある大型バスに乗り込むと…ビビりました。

一番前の2席だけ空いてて、あとはNAER MATARON

1349ARCTRUSのメンバーと

スタッフが占領してギュウギュウなのでした。

なんて滅多に遭遇出来ない、

濃ゆくて貴重な光景なのでしょう!

不敵とVittorioは前の2席に座りました。その横にはARCTRUSの豪勢な

ステージ衣装?が高々と積まれておりました。

バスがホテルに向って出発します。

後ろに座っている豪勢な方々は終始なごやかに会話を楽しんでいるようでした。

底なしの体力だよな。鍛え方が違うわな?

ふてきはホテルに着く迄の間、畏れ多くて後ろを振り向けませんでした。

(…アタシにもっと度胸があれば写真持って後ろの光景を撮影しちゃうのに!)

バスがホテルに到着して、一番前に座っていたアタシは逃げ出すように

ヴィットリオと共にバスから飛び降りました。

ホテルは電気が消えてて誰もいない感じです…おやー?

扉まで走ってみましたが、カギもかかってて中に入れそうも無いです。

どーすんのかなーと思ってバスの方を振り向くと、

ワラワラとバンドメンバーがバスから降りてくるのが見えました。

(…RAVN出て来ないかなぁ?)

ついついその様子を、不敵は固唾を飲んで見守ってしまいました。

で、ひときわ背の高すぎるその姿が出てくるのを認めると…

アタシ、その時一体どんなカオしてたんでしょーね?

RAVNはアタシの姿を見つけると、

にこぉ〜っと笑ってがばーっと腕を広げ、

身を屈めつつ満面の微笑みで近付いて来たんです。

きゃあああああああああ

威嚇が売りの不愛想巨人おじさんが、あんな

あんな…似合わな(自主規制)

予想外の展開に狼狽しまくってアタマの中、真っ白になった。

不敵のミーハー喜びここに極まれり…あー恥ずかしい。

十数年前の少女漫画のようなノリでハグってもらっちゃったし…。

相手が巨人なのでワタシは思いっきり背伸びしたつもりですが、

それでも手が届きませんでした…アンタ巨人過ぎるにもホドがあるよ!

さて、ヴィットリオが部屋の鍵を各自に渡して、

アタシ達はホテルの勝手口から中に入る事となりました。

勝手口の脇には犬小屋があってワンワンワン2頭の大型犬が吠えてます。

(あー、一晩中吠えてたやつはコレかぁ)

あんまりウルサイからでしょうか。

メンバーの誰かが犬に向ってブラック声で思いっきり威嚇していました。

おいおい(笑)。

ふてきは3階を目指して階段を上がっていきました…すると、

2階のエレベーターの前にHELLHAMMERFROSTがカップル?よろしく

2人仲良く突っ立っているではありませんか(エレベーター待ってる感じ?)

すぐにHELLHAMMERがにこやかに手を挙げたので、

ふてきは営業スマイルで丁寧に日本式の御辞儀をしました。

とにかく印象に残っているのは、その時の

私を見るFROSTの心底不思議そうな顔です。

ちなみにFROSTはホテル内においても床につく程の長過ぎる

漆黒のマントを華麗に翻しているのでした…もしかしてソレ私服ですか伯爵。

日本のホテルでソレやったらオモピロイだろうなぁ。

『来年の2月に日本でまた会おう!』

『はい!その時まで、私の事覚えていてくれる?』

『もちろんさ!』

そんな私と兄貴のやりとりをFROSTは終始不思議そうな顔

無言のまま見続けているのでした…

アナタの王様オーラだけでも十分恐いのに!

無言のまま見られるとニ倍増しで恐いよ伯爵!

(後で確認すると彼らは同じ部屋に宿泊していたらしいです)

で、自分の部屋の前に来てカギを開けようとすると…

あけられなぁあああいいいぃいい!!!

日本人が欧州のホテル泊まってこーゆー現象って絶対多いと思うの。

私の部屋の右横にはARCTURUSの可愛い踊子女の子2人、

左隣にはそのボーカルおじさんと踊り子さんの2人が泊まるようです。

ふてきは藁をも縋る思いで助けを求めるのでした(赤ッ恥)。

ボーカルおじさんと一緒にいた踊り子さんが助けてくれました…ありがとう。

部屋に入ろうとして、ふと左をみるとARCTURUSのボーカルおじさんが

ヤケに満面に微笑みを浮かべてコッチをみていました…。

なんとなくドキッとして、

ふてきは何の意味も無く曖昧に笑ってから、部屋に飛び込むのでした。

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