イタリア短期滞在

〜ブラックメタル祭典への記録〜

社長は出発の前日、こう言った。

『ツレを犠牲にしても

不敵さんは無事帰国して下さいね』

不敵は思った。

(一人旅って事は黙っておこーっと!)

旅行1日目

-イタリアへの行程-

プロモーターのヴィットリオがホテルの手配、送迎もろもろを

全部やるから心配ない、なんて言うもんだからアタシの用意したのは

ヒコーキのチケットだけだったのよね。

こんなんでイーのか?という不安を胸に出発の日がやってきまシタ。

ネットでゲット。直通だから150,000円ナリ。

成田空港まではほんの数駅。

寝不足気味の不敵は荷物を引っ張りながら、元気無く電車に乗り込むのだった。

成田空港に到着したら、まず両替。

あぁ、スゲー並んでら。

なんとなく4万円をユーロにしておく。

その時ちょうどアリタリア航空のカウンターが開く10:30となったので、

航空券とパスポートを出してチェックインを済ませる。

不敵の荷物は全て車内持ち込みサイズだったので、

荷物は一つも預けなかったのさ…コレって時間の大きな短縮よね。

そこには同じ飛行機に搭乗する客がゾロゾロ既に並んでいたが、

イタリアへ帰る親子やらビジネスマンやら女の子同士の旅行者やら。

(…ん〜、ヤッパリあたし位の女の一人旅っていないみたいだぁ…)

手早くボーディングパスをゲット。

それから反対側の保険カウンターで一番安い保険に加入しておく。

最後に、海外で使用出来る携帯電話をレンタル。

会社に携帯電話の番号を教えて11時30分、とっとと出国審査に向いました。

荷物検査ではアタマにサしてるデカイ髪どめで見事に足留めくらいました。

出発ロビーでコーヒーをズルズルしながら搭乗時間まで暇を潰す。

レンタル携帯電話の番号を伝えようと実家のかーちゃんに電話すると、

『あんた、向こうで世間様に名前をさらすような真似するんじゃないよ』

とクギをさされてしまった。

極力努力致します…

でもどーしてそうアタシって信用ないのかしら?

そんなコンナで12時10分過ぎにやっと飛行機に乗り込み開始。

窓側の席で、外界が良く見渡せる場所なのだが。

まぁ〜た北のロシア側かよぉ〜!!!!

ドイツ行った時もソーだったじゃん!!

ブツブツ文句をほざきながらズルズルかばんを上の棚に突っ込む。

手荷物を足元において、離陸をまっていたが。

とうとうワタシの隣、二つの席に誰も座る事は無かった…。

サビシィ、カモ…。

かくして12:55定刻通りに飛行機は離陸するのだった。

ミラノまでおおざっぱに12時間35分。

新潟から海に出て佐渡島上空を日本海沿いに北上。

新潟を出たあたりでやっと飛行機は水平になったみたい。

北海道の横に差し掛かったあたりで昼飯?が出てきた。

あたしゃ、アリタリア航空って言えばイタリア料理だ!とね。

こいつが楽しみだったのさ。

早速『イタリア食?和食?』の問いに『イタリア!』と答えたんだな。

出された機内食は

1/ニョッキにトマトソース

2/白身魚+シャケに野菜スープっぽいモノがかかってるの

3/野菜サラダ+シャケの切り身2枚

4/デザート(果物:リンゴとグレープフルーツ)

いやぁ、もぅ

芸術的に不味かった!!!

すっかりイタ飯のアリタリアというマイドリームが崩壊したわぁ。

ロシアに入って何の風景も無い寂しい土地の上をひたすら西へ、西へ。

ロシア上空飛行時が一番つまんねぇ。

とりあえず暇つぶしにゲームをやるもゼルダとマリオで飽きてしまう。

暇だァアああ

速度約900Km 高度約12000M 外気約-60度

イルクーツクの上空あたりでトリハダ立ってきた。

眠ろうとしてもエンジン音が地獄の怒号のごとくウルセェので眠れない。

仕方ないので映画を見る事に。

『ガーフィールド』

アニメ猫の実写&CGムービーアニメ。

ストーリーは有りがちなネコ主人公冒険モノなのですが。

猫モエな不敵はこのブサイクなトラネコの体型に

不覚にも激しくモエてしまい、

座席の上でウハウハと喜んでおりました。

『ザ キャット イン ザ ハット』

強烈なセンス炸裂のお子様的映画。

邦題が『ハットしてキャット』

うがぁああああっナンじゃあそらああ!

内容は子供向け絵本原作なので

うがぁああああっナンじゃあそらああ!です。

『スタスキー&ハッチ』

70年代の刑事モノTVドラマをリメイク映画化した

刑事系コメディ炸裂映画。

これね、サイコーだった!

あたし、こーゆぅのダイスキ!!!

特に作中出てくるムショ中のヘンタイ刺繍大男

"ビッグ・アール"が最高!

主人公の片割れ刑事ハッチ(当然男)に惚れてしまい、

手掛かりを教える代わりに

『ヘソみせてくれ!』

『イイね…まるで穴の開いたシリアルボールみたいだ…

俺の、見たいか?』

『アンタ、最高だ…凄くイイもん持ってる!!』

笑いまくってもう3回程見直してしまいましたのことよ。

そんなこんなして、飛行機はロシアを通過。

窓の外には我らブラックメタラー憧れの地スカンジナヴィア半島、ぐぁっ!

ヘルンシキ、ストックホルム、オスロなど、中央画面に憧れの地が示される。

あぁあああ、飛び降りたい(死ぬ)!!!

しかし飛行機は南に方向転換。

ここらへんで、イタリアへはあと2時間ってトコです。

このあたりで簡単な朝食のサービスがあります。

パンにハムにぬっちゃりした茄子&マッシュルーム。

あとはコーヒーとケーキね。

この方が数十倍美味しかったんですけど…イタ飯じゃないしッ。

朝食を平らげている間に、飛行機はハンブルグ、フランクフルト(懐かしい)を通過。

ワタシ、欧州通過時はついつい窓を開けっ放しにして見てしまう。

だって集落の密集具合とか、道の通り方とか…

日本では有り得ない独特の田舎っぽさなんだもの。

前はドイツだったけど今回はイタリアなので

スイスのアルプス山脈を超えるのが自分的に必見!なんて思ってた訳で。

うん、思ってった通りの素晴らしい景観でしたわ。

山間の巨大な湖がたたえるエメラルド色の湖水。

天からの太陽の光を黄金色に反射してホントに素敵でした。

んで、

もうそこまで来ると20分くらいでミラノ・マルペンサ空港です。

上空から眺めるイタリア住民の屋根はほぼ同じ色…薄い朱色で可愛らしいのだ。

…イタリア時刻夕方5:37。

こうして不敵は無事ミラノ・マルペンサ空港へ到着致しましたとさ。

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